[シネママニエラ] マーヴェリックス 波に魅せられた男たち/これは実在の人物・故ジェイ・モリアーティの半生。10代で夢中になれるもの=サーフィンに出会った少年の姿を見て、ピュアな心を取り戻す!

 仕事関係の人とはあまりプライベートな話をしないのですが。筆者も、ちょうど本作の少年ジェイと同じ年頃にサーフィンをしていたので、「感情移入して見てしまった」という話をつい。それでこのコラムを書くことになった。
 どうやら自分は平衡感覚もあるし、なにせ脚の筋肉はスピードスケートへの勧誘を受けるほどだったので、サーフボードを使った初日から板の上に難なく立ててしまった。そうなるとサーフィンがおもしろくないわけがない。スグに友人を誘って、みんなで海に繰り出すようになった。なぜかマイ・ボードもスグに手に入り、手製のボードケースをつくるなど、夢中になった。ウィンドサーフィンにも興味を抱き、状況で両方を楽しんだものだ。
 外見からサーファーに見られことはあまりなく、そのせいか雑誌「FINE」に載った時も異色?!だったし、サーフィン=非行と考える保守的な学校はサーフィン禁止とされていたけど、まさか私がやっているとは思わなかったようで、教師からおとがめを受けることもなかった。……なーんてことを思い出してしまった。

一日一日を大切に生きよう!

そんな前置きはどうでもよくて、本題の映画のお話をしましょう。
 その時代の色や流行りというものがある。海の近くでサーフィンを見ながら育つにしても、空気のように当たり前の光景として映るか、それとも自分もチャレンジしてみたいと思うか、人それぞれ。主人公のジェイは初めての体験でサーフボードの上に立ち上がることができた。どうやらそれは筋がいいとされるようだ。

 実際に波待ちし漂っているときの空気感。そして、これと感じた波をつかまえ、板が滑り出すと、それまでの抵抗が消えてフワッとした感覚を身体がキャッチする。そうなれば板の上に立つことは簡単。本作にはそういう感覚がしっかりと映像に映し出されていた。俳優陣がガチでサーフィンに臨んでいるというので、そこにも注目して観て欲しい。

 ジェイ・モリアーティのように生きよう!と多くの若者に訴えかけている本作。多くのモノに囲まれた現代の若者は取捨選択が難しいのかもしれない。けれども、限りのある人生だからこそ後悔することなく、一日一日を大切に生きよう!という気持ちにさせてくれる清々しさが本作にはある。



22歳で短い生涯を閉じた天才サーファーのジェイ・モリアーティと、その師として彼を導いたベテラン・サーファーのフロスティ・ヘッソン。伝説の大波・マーヴェリックスに挑んだジェイの青春と、それを支えたフロスティの絆と挑戦という実話を迫力の映像を交えて描く!

原題=Chasing Mavericks
全米公開=2012年10月26日
日本公開=2013年6月15日
配給=ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト=Disney-studio.jp/mavericks/
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