5月23日、1万6000円にあと一歩というところからのまさかの大暴落。わずか12営業日で日経平均は約3500円もブチ下げた。しかし、6月7日の米国の雇用統計を機に、「コツン」と底を打った音が聞こえた。さあ、出直し買いだ!!


世界で初めてカーナビを開発・販売したのは日本だ。今では、世界中の8割から9割が日本製といわれるカーナビ大国で、大きな変化が起ころうとしている。カーナビ大手のパイオニアの第三者割当増資をNTTドコモが引き受けて大株主になると同時に、三菱電機も増資を引き受けて持ち株比率をアップさせたのだ。

もともとカーナビを主力とする企業は、大手電機メーカー、自動車メーカー、これに海外企業が加わる形で複雑な出資形態、提携関係となっている場合が多い。そんな中で単独主義を貫いていたのがパイオニアなのだが、昨年から国内外の企業と事業提携を積極化する方針を打ち出していた。ドコモとは以前から?協業〞関係にあったが、?出資〞となると話は変わってくる。

「なぜ今、カーナビ?」という気もするが、ここに来て単なる道案内サービスから、省エネに貢献する技術としてインフラでの活用が検討され始めているのだ。

同時にスマホの台頭で、カーナビ自体がその生き残りをかけた技術革新が加速しそうなことから、パイオニアだけでなく、パナソニックが手がけるカーナビ事業を巻き込んだM&A(企業の合併・買収)が活発化しそうな気配だ。

また、大株主の持ち株比率がいずれも低く、機関投資家、ファンド所有が中心のJVCケンウッドの資本政策も注目される。

同社はGPS(衛星利用測位システム)機器の世界最大手・米国ガーミン社とも協業関係にある。

カーナビ業界再編で期待の5銘柄

【パイオニア(東1・6773)】207円(100株)
「カロッツェリア」ブランドで新興国向けにも強い。情報配信サービス「ドコモドライブネット」を展開している。

【クラリオン(東1・6796)】133円(1000株)
日立製作所の連結子会社で、日産向けに強い。自動車向けクラウド情報ネットワークサービスを日米で事業化。

【JVCケンウッド(東1・6632)】246円(100株)
米国ガーミン社と協業、デンソーと資本・業務提携。カーエレクトロニクス事業強化を中期経営計画に掲げる。

【アルパイン(東1・6816)】945円(100株)
アルプス電気グループで、海外売上高が8割を占める。主要取引先はホンダ、メルセデス・ベンツ、BMWなど。

【富士通(東1・6702)】415円(1000株)
「イクリプス」ブランドでカーナビを展開する未上場子会社、富士通テンを持つ。トヨタ自動車とデンソーが出資。

※株価は2013年6月10日現在。

今月の噴火目前株3連発!

1. コナミ(東証1部・9766)
カジノ関連で動くことが多いが、ゲーム大手としての存在感にあらためて関心が向かいそう。5月には世界で大人気の「LINE GAME」にゲームコンテンツの提供を開始した。第1弾はかつてファミコンで大ヒットした「ツインビー」。パズドラの真の脅威になる、との声も。

2. 学研ホールディングス(東証1部・9470)
安倍総理が成長戦略で打ち出す待機児童の解消。このテーマ物色で保育所大手のJPホールディングスが年初から4倍強、サクセスホールディングスも3倍強まで急騰する場面があった。学研もグループ傘下で認可保育園を運営し、今後2年程度で施設数を2倍強に拡大する計画だ。保育関連の盲点株として注目!

3. 鹿児島銀行(東証1部・8390)
アベノミクス関連のテーマでは、農業活性化を手がかりに農機株、農薬株が派手に上昇した。意外にもそのターゲットとなるのが同行。畜産業が盛んな鹿児島県下で、「アグリクラスター構想」と名づけて農家への貸し出しを強化中だ。

この記事は「WEBネットマネー2013年8月号」に掲載されたものです。