LINEはやはり1人勝ちなのか?ライバル「comm」の決断
LINEのライバルでもあるスマートフォンの無料通話アプリ「comm」が事業を縮小するという報道がありました。
このニュースを報道した日経BP社によると、DeNAは「comm」の運営体制を、6月初旬までに数人体制へと縮小を決めた模様とのことです。
「comm」といえば、女優の吉高由里子さんを起用したCMを作成するなど、一時期大々的なプロモーションを行っていました。会員獲得にあてたプロモーション費用は約10億円、また最も多い時で開発や運用、保守に充てられていた人は約70人とのこと。これに対し、現在の会員数は約670万人程度にとどまっており、会員数が1億5,000万人を突破(4月30日時点)したLINEとの格差は広がるばかりだったようです。
「comm」の実名登録制は「実名のほうが相手が誰だがわかりやすい」ということで設けられていると、制作者がインタビューで語っていましたが、ここが「LINE」と異なる点でしょうか。
というのも、「LINE」は広くつながる「Facebook」などとは一線を画し、ごく身近な人とのコミュニケーションツールという明確なスタンスをもっています。
一方、誰か一見わからない人ともつながることを想定している「comm」は「Facebook」寄りのコミュニケーションツールと言えそうです。
無料通話・チャットアプリは相手が同じアプリをインストールしていないと使えないところが、後発アプリを不利にしてしまうところかもしれませんね。すでの多くの人がインストールしている「LINE」は、今後も優位な立場にあることは変わりそうになく、破竹の勢いは今後も続きそうです。
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【参考資料】
【特報】DeNA、「comm」事業を縮小へ(6月26日日経ビジネスON LINEより)
(ライター:栗山佳子)