5月23日、1万6000円にあと一歩というところからのまさかの大暴落。わずか12営業日で日経平均は約3500円もブチ下げた。しかし、6月7日の米国の雇用統計を機に、「コツン」と底を打った音が聞こえた。さあ、出直し買いだ!!


日銀の「異次元緩和」で上がったのは金融株と不動産株。大量の資金供給で金利が低下して経済活動が活発化する一方、地価が反転するという期待感が柱になっている。そこで、最も不動産に強い大手銀行株として三井住友トラスト・ホールディングスに注目したい。

母体は、三井、住友、中央の各信託銀行だ。もともと7つしかなかった大手信託銀行のうちの3行が合流してできただけあって、メガバンクとは違った収益構造を持っている。

信託銀行は伝統的に不動産関連業務に強い。統合前の信託3行のうち住友信託銀行は、バブル後も不動産分野に力を入れてきたことで知られ、人材の層も厚い。三井住友トラストは、収益のうち投信や不動産の販売手数料の占める割合が高く、株式市場や不動産市場の盛り上がりが収益向上に直結する構造だ。景気敏感色がより強い銘柄であるため、信用取引を活用すれば超積極型運用が可能になる。

株業界の番猫・みけこさんの兜町キャッツアイ
第62話 グレーはブラック?…会計士協会

「暗闇では猫はみんな灰色」。これはオランダのことわざで、混乱に乗じれば何をやっても誰の仕業かわからないっていう意味なの。ミケもトラもゴージャスな白ペルシャも灰色に見えるから、猫同士でもよく間違えるんだにゃ。

灰色で困るのは決算。「猫を染めて売る」「猫をウサギとして売る」は海外ではウソをつくことだけど、決算書のグレーはやめてほしいにゃ。

そういえば、オリンパスの不正発覚のとき、第3者委員会の弁護士さんが「過去に不適切な決算を承認した監査法人」の責任も追及するって言ってたけど、いつの間にかうやむやになってしまったにゃ。

これってオリンパスだけの話じゃなくて、そもそも公認会計士さんって、ほかの会計士さんの仕事に文句を言えないことが内規で決まってるって知ってた?

こういうルールがあること自体を疑問視する会計士さんもいるのに、4月にわざわざ公認会計士協会がほかの会計士を批判しないルールを確認する書面を発表したんだって。会計士協会から除名されたくなければ、黙っているしかないのかにゃ?

そうそう、最初のことわざは、イタリアだと「すべての猫は夜にはみんな黒」。グレーも黒もあんまり違いないってこと。


この記事は「WEBネットマネー2013年8月号」に掲載されたものです。