韓国で「カカオトーク」のセキュリティー偽装アプリが拡散

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無料電話・メッセージアプリ「カカオトーク」の公式セキュリティープログラムに偽装したアンドロイド用のアプリが韓国で見つかり、問題となっている。このアプリを利用者が設置すると、アドレスに登録している友人や知人にメッセージを大量に送りつけるという。

30日、韓国のモバイルメッセンジャー業界によると、今月28日午後8時ごろから不当定多数の利用者のスマートフォンに、「カカオトークのセキュリティープラグイン」アプリを設置するよう求めるメッセージが表示されるようになった。

問題のアプリは韓国カカオが配布した公式アプリのように偽装しており、メッセージには「カカオストーリーからアップグレードしてください」との記述もあった。15〜30分間隔で定期的に表示されるという。しかし、このアプリをスマートフォンに設置すると、利用者のアドレスを通じて友人らに「all msgs」というメッセージを大量に送り始めるという。

受け取った側からの被害はまだ報告されていないが、アプリを設置した利用者には今後、金銭的な被害が出るのではないかと懸念されている。

セキュリティー企業のインカインターネットの関係者は、「2009年7月7日に起きたDDoS(分散型サービス拒否)攻撃や、今年の6月25日に起きたサイバー攻撃のケースと似ている」と分析した。

韓国カカオは、カカオトークとは関係ないメッセージが表示された場合にはすぐにクリックせず削除してほしいと、注意を呼びかけている。

・参照:ZD Net Korea
・参照:The Daily Mail

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