灼熱の6月  平均気温29.1度、117年来で最高=台湾・台北

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(台北 30日 中央社)きのう29日までの6月の台北市の平均気温は29.1度で、6月としては過去最高だった2011年の平均29度を上回り、117年間の観測史上「最も暑い6月」となる見通しとなった。

中央気象局では、最終日のきょう30日の平均気温が29度以上であれば記録更新としているが、午前7時から28度を超えた台北市の気温は、正午過ぎの時点で33.4度とぐんぐん上昇しており、記録更新はほぼ確実だ。

近年、北部の台北市や新北市では平均気温の上昇が目立ち、南部の高雄市などよりも高温になることが珍しくなくなってきている。気象局は、台北市は特に高層建築などの人工施設や自動車が密集しており、夏季のクーラー使用量や排気ガスが多い一方で緑が少ないため、ヒートアイランド現象が顕著だと説明。

7、8月はさらに気温が上がるため、外出の際は日よけ対策と水分補給を心がけ、熱中症や脱水症状に気をつけるよう呼びかけている。

(編集:高野華恵)