サブカル好きからも注目を浴びるBELLRING少女ハート。左から仲野珠梨、宇佐美萌、美月友華

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2008年から吉祥寺バウスシアターで開催されている爆音映画祭。音楽ライブ用の音響セッティングでボリュームを限界まで上げて上映するという、通常の映画では決して味わえない体験ができることで評判を呼び、2013年で既に第6回を迎えた人気イベントだ。今回の映画祭5日目、6月4日には何と「TRASH-UP!! presents アイドル100%」と題したアイドルによるライブが行われた。座席数218のシアター1では過去にミュージシャンを招いてのライブが行われたことがあるものの、この日に行われるのは、座席数50のシアター2。しかも、アイドルによるライブという前代未聞の出来事を体験するため、バウスシアターを訪ねてみた。

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バウスシアターに行ったことのある方ならご存知かもしれないが、小さな場内はさらに通路に補助席を設けるなどしていたため、歩く場所がなく、本編の取材は不可能と判断。そこで急遽リハーサルだけでもと取材させてもらい、その後、普段なら決して入る機会のないバウスシアター屋上で単独インタビューを敢行した。4組が出演したアイドルの中から、注目したのはBELLRING少女ハート(べるりんしょうじょはーと。以下、ベルハー)。まだ、テレビなどにはあまり露出していないが、イベントなどで共演したアイドルのファンからも、そのパフォーマンスや楽曲が評判を呼び、人気急上昇中の5人組グループ(メンバー2人が現在休みのため、この日は3人)だ。

「今日しかできないパフォーマンスをしたい」と語ってくれたのは、「美少女戦士セーラームーン」の決めゼリフが全て言えるという特技を持つメンバー最年少、高校1年生の美月友華。「椅子の間から顔を出したりとかどう?」とは、ネガティブキャラの高校2年生の仲野珠梨。大学3年生の宇佐美萌は「あんまり大きくないから、逆に映画館の前から後ろまでを使っても良いかもね」とも。実際は、忍者に扮した3人がおもちゃの刀を振り回したりと、映画館ならではの映画にちなんだパフォーマンスを見せてくれたそうだ。

2012年は映画『MORATORIUM』にゾンビ役で出演したり、4月には結成1周年を記念した初の単独ライブを渋谷WWW(元は映画館のシネマライズ)で行った彼女たち。ちなみに、現在の衣装は、写真のセーラー服に『ブラック・スワン』(11)を彷彿させる黒い羽をまとい、ステージ上を舞ってみたりと、ちょっと強引だが、映画とのつながりも。「アニメ映画が好きなんです。声優さんとかもやってみたいな(仲野)」「レイトショーに行ったりしますよ(宇佐美)」と、ライブで忙しい週末を避け、映画もちょくちょく見ているとか。

そんな彼女らは周囲の反応をよそに、常に危機感も感じているのだとか。「売れたとかは全然思わないですね。新しいお客さんが来ても、その人たちが定着してくれてるのかが不安で(美月)」「私はJKっぽいって言われるけど、きちんとしたキャラ付けがないのが嫌なんです(仲野)」。それでも、ステージに立てるのはファンの応援があるからだという。また、近年のアイドルは、ももいろクローバーZのようにマネージャーが前面に出てファンと接したり、アイドルの心身のケアを行うケースが多くなってきたが、ベルハーの場合もそうだ。「何でも相談できるから、続けていられるのかな(仲野)」「でも、忙しいから寝てないし、死んじゃうよ(美月)」と、ディレクター兼マネージャーを気遣う発言も。

今夏は、毎年100組以上のアイドルが出演する夏の祭典「TOKYO IDOL FESTIVAL」(7月27・28日開催)にも初出演する。「是非、ベルハーを知ってもらいたいですね(美月)」「曲は暗いけど、実は可愛いんじゃない?なんて思ってくれるかな。SKY STAGE(毎年、フジテレビ湾岸スタジオ屋上に設置されるステージ)に出てみたいです(宇佐美)」「うちら羽あるし、羽ばたいてるみたいに見えるかな?(仲野)」。7月には初アルバムと4月の初ワンマンライブのDVDなどのリリースが控えている他、京都でのイベントへの出演なども予定されている。

近年はシネコンなどに押され、ミニシアターは冬の時代と言われている。しかし、シネコンがデジタル機器を使用してODSと呼ばれる映画以外のコンテンツに進出しているように、ミニシアターも今回のように、変化球的な企画で独自色を出していくというのはありなのかもしれない。【トライワークス】