少年のために美しいといわれる海の中を見せるため、ペットボトルロケットを使った実験を繰り返す湯川/[c]2013 フジテレビジョン アミューズ 文藝春秋 FNS27社

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先日、好視聴率をキープしつつ、第2シーズンの放送を終えたテレビドラマ「ガリレオ」。その興奮冷めやらぬ6月29日(土)から、同シリーズの劇場版としては2作目となる『真夏の方程式』が公開となる。本シリーズは、福山雅治演じる天才物理学者・湯川学が、次から次へと発生する難事件を物理学的視点で解決していく姿が痛快だが、今回の劇場版はいつもとちょっと趣が違うのだ。

【写真を見る】まるで親子のような湯川と少年の触れ合いも本作の見どころの一つだ

学問以外のことにはほとんど興味を持たず、「変人」と呼ばれる湯川。彼は非論理的な子供が嫌いだということでも有名で、じんましんが出てしまうほど。ところが、本作では物語の冒頭から、電車の中で携帯電話トラブルを起こした少年・恭平を救い、そのことがきっかけで少年と絆を深めていく。そして、なぜかじんましんが出ない。

海辺の町で起きた殺人事件が物語の主軸なのだが、その事件と関わりがありそうな旅館を経営する夫婦の甥である恭平と、湯川との交流が実に微笑ましいのだ。理科嫌いの恭平のために、ペットボトルロケットを自作し、理科への興味を持ってもらおうとする姿は、これまでの湯川からは想像できなかったはずだし、恭平と触れ合うシーンはまるで父親と息子のようにも見え、今回の大きな見せ場の一つにもなっている。

本作以外にも、第66回カンヌ国際映画祭で審査委員賞に輝いた『そして父になる』(10月5日公開)では、6年間育ててきた息子が取り違えられた他人の子だと知り、苦悩する父親役を演じ、好評を得た福山雅治。今年で44歳になり、今後は年齢相応の父親役も増えてきそうだ。近々、福山が理想の父親ランキングに顔を出すような俳優になっていくのか、実に興味深い。【トライワークス】