システムサポートは6月27日、iPad向け見積書作成アプリ「パッと見積」クラウド版と、「クラウド工房 powered by AWS」管理コンソールの提供を発表した。

パッと見積は、営業担当者が商談の場で見積書を作成できるiPadアプリケーション。「作成する人にも、画面を見る人にも、優しく使いやすいアプリであること」(システムサポート プロダクトサービス事業部マネージャー 松永愛氏)を意識して開発されており、必要項目をiPadの画面上でドラッグするだけで簡単に見積書を生成できる、操作性の高さを特徴としている。

また、「このアプリにより商談中の会話も活性化させたい」(松永氏)という目的から、製品画像や動画、PDFを表示する機能も搭載。見積書を作成するだけでなく、プレゼンテーションツールとしても重宝するという。

パッと見積は商品データをサーバから取得する仕組みになっているが、これまで提供されてきたスタンダード版では、接続先サーバをオンプレミスで用意しなければならなかった。今回提供されるクラウド版では、そのサーバをSaaSとして提供。マスタデータの作成もWebブラウザから行えるうえ、作成した見積書をクラウド上に保存しておく機能も新たに追加されている。

価格は、1台あたり月額980円(税別)、初期費用4万6000円(税別)。7月2日より提供が開始される。なお、7月31日までは、先着200社に限り月額費用1カ月10台まで無料、初期費用半額のキャンペーンも実施している。

一方、クラウド工房 powered by AWSは、Amazon.comが提供するIaaS「Amazon Web Services(AWS)」を日本企業が容易に利用できるようなサービスをまとめたソリューション。ドル建て/カード決済であるAWSを日本円/請求書払いで利用できる「決済代行サービス」や、EC2、S3、EBSなどのサービスを組み合わせた際に複雑に変動する利用料を月額固定料金で提供する「月額固定パックサービス」、EC2サービスの死活監視やバックアップなどの運用を支援する「運用支援サービス」などが用意されている。

今回新たに提供される管理コンソールは、AWS上のサーバ管理を支援するツールになる。各サーバのステータスが視覚化されるほか、障害発生時にメールで通知する機能なども搭載。また、リモート接続時に必要なポートの開閉や、障害と連動したサーバの自動再起動、サーバ稼働/停止のスケジューリングなども行えるという。

同コンソールは、Webブラウザから利用可能。インターネットに接続する端末であれば、スマートフォンからでも利用できる。

価格は、初期費用5万円、月額利用料5000円〜。こちらは7月4日より提供される。