「共喰い」ポスター

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青山真治監督が若手俳優・菅田将暉を主演に迎え、田中慎弥氏の第146回芥川賞受賞作を映画化した「共喰い」の予告編とポスタービジュアルが、このほど公開された。ともに「母さん、なんで僕を生んだのですか?あの男の血をひく僕を」という強烈な一文が刻まれ、忌わしい血の宿命に囚われた少年の苦悩を印象付ける。

舞台は山口県下関市。高校生の遠馬、暴力的な性癖を持つ父、その愛人らが繰り広げるひと夏の出来事を描く。原作にはないエンディングを採用することで、小説とは異なる角度から人間の根源にある性と闇を浮き彫りにする。共演陣も木下美咲、篠原友希子、光石研、田中裕子といった実力派が結集している。

横たわる遠馬の枕元に下関の町が広がる構図のポスタービジュアルは、「媚びない目がいい」と田中氏お墨付きの遠馬の眼差(まなざ)しが存在感を放つ。遠馬役の菅田は「演じる際に原作者の田中さんをイメージして演じていたら、途中で監督から顔つきが田中さんに似て来たと指摘された」と明かしており、本編も原作とシンクロした仕上がりになっているようだ。

予告編は、遠馬が性行為中に相手を殴る父への嫌悪感を抱えながら、その血に支配されていく様を生々しく映し出す。台風の襲来とともに物語は加速し、映像の後半では一組の男女がもつれ合う場面をとらえた。田中氏は、完成した本作を鑑賞し「どこかにあったかもしれない物語が確実な光景として現れてくる興奮を味わいました。父と息子の物語であり、それ以上に女たちの物語であることにも、改めて気づきました」と絶賛している。

「共喰い」は、9月7日から全国で公開。

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