表:英国投資信託委託会社のISA向け投信残高ランキング

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前回は、英国のISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)利用者がどのように制度を利用しているのかを取り上げました。今回はISAでどのような商品が好まれているのかをみていきたいと思います。

ISAだからといって特別な商品が売れるワケではないが…

 ある金融機関の方に「ISAで好まれる投信はあるのか、あればどんな特徴があるのか?」と質問してみたところ、「一般に販売されている投信とまったく変わらない」という答えが返ってきた。

 資産形成をするという観点からいえば、たしかに「ISAだから」特段違った選び方をする必要はないのかもしれない。下の表は英国のISAで利用されている投信の残高ランキングだが、英国の投信全体の時価総額ランキングとそう変わらない結果となっている。株式やバランス型の人気が高く、特に好配当株式の人気が高い。

 ただ、そうした中でも、ISAの利用法によって投信選びには違いがあるようだ。

 英国フィデリティのジョナサン・ヒューイットさんは「ISAだけを利用している人はシンプルで、ベストセラーの投信(オーソドックスなもの)を購入する傾向が強い。一方、年金もISAも利用しているような洗練された投資家の場合は、好みによって投資する商品にも幅がある」と説明する。

 前回も登場したISA利用者の声もきいてみよう。

 ドミニクさん(男性、41歳)は「ISAは長期的な視点で投信を選んでいる。流行の商品ではないものを長期的に保有していく。資産や地域を分散し、運用担当者については確認している。また、一定の運用期間を経ているもの(=運用実績のあるもの)から選んでいる」と話していた。

 一方、スペンサーさん(男性、30歳)は「80%を株式投信で運用している。長期的には株式のリターンのほうが高いと思っているからだ。地域間(エマージング、欧州など)でスイッチングしている」としていた。また、ニコールさん(女性)のように、「自分では拠出額だけを決めて、投信選びなどはアドバイザーに任せている」という人もいる。

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