6月25日、元朝日新聞記者の烏賀陽弘道さんが、福島県の被災地に行って暴行を受けていると『Twitter』にて語る。
福島県南相馬市の津波被災地(海岸部)に行くたびに、身の危険を感じます。公道で写真を撮っていただけで住民に言いがかりをつけられ、囲まれ、殴られ、つばをかけられるという信じられない事件がもう3〜4回来るたびに起きています。被災が忘られてはならないと自腹で取材に来てこの仕打ちです。

上記より始まる一連の発言に対し、信じる人もいれば「そんなはずはない」と訝しむ人たちもいたようだ。「実際に証拠を出してみれば?」という人に対して反論する烏賀陽さん。実際に南相馬に取材に行っている津田大介さんや渋井哲也さん、東浩紀さんたちも発言の信憑性に疑問を持った模様。

そして、トラブルがあったと思われるところの当事者数人が『Twitter』上にて烏賀陽さんのツイートについて語る。
それによれば2012年の3月11日に烏賀陽さんが、両親と子供2人を津波にさらわれた上野さんという方の家に飾った慰霊のメッセージのイルミネーションに対して「偽善だ」と言いはなつなどしてトラブルになったようだ。

その現場にいたというカメラマンの渋谷敦志さんは、当時取材ノートをとっていたとのことで6月26日に下記のようにツイートしている。
例の写真家さんとのトラブルについて、メモしていたノートを見返した。気持ちのいい作業ではないけど、誤解が伝わるといけないので、僕が見聞きしたことは簡単に記しておく。場所は南相馬の萱浜にある上野さんの自宅前。時間は3月11日18時ごろ。ちなみに現場は写真家の大石芳野さんも見ていた。

その日の活動を終えた福興浜団のメンバーやボランティアらが上野家の前に戻ってきたときだ。彼が撮影しているときに、上野さんと口論になって、彼は次のようにいった。 「俺の仕事の邪魔をしやがって」「被災者づらしやがって」「お前みたいな被災者がいるから福島はだめなんだ」

「わらいあえるところにしましょう?はいはい。美しい美しい」「同情する気も失せたわ」。誰かが彼を殴りかかっても仕方がないほど酷いと思ったが、同じ集落の男性が「同情なんていらんから帰ってくれ」と諭すと「誰だ、お前は」「同じ部落のもんだ」「おっさん関係ないだろう」と、また口論になった。

さすがに彼も言い過ぎだと思ったのか「関西ではおっさんは親しみを込めるときに使うんですよ。でも部落という言い方は差別ですよ」としゃあしゃあといっ た。この時にはもう怒りを通り越していた。今日は大事な日だ、これ以上は不毛だからほっといて帰ろうという雰囲気になって解散した。以上です。

上記のツイートに対して烏賀陽さんも反論し、現在も論争が続いているようだ。

冒頭の烏賀陽さんのツイートから始まる一連のやりとりは、下記にまとめられている。

参考:烏賀陽弘道氏が取材先の被災地で暴行を受けたと主張(証拠は出さず)→当事者が反論

※画像は『Twitter』より引用