日本株市場は業績相場の段階へ。株価は上昇の第2ラウンドに突入!
今、多くの投資家はなんとも悩ましい状況にあるはず。
株価はあれよあれよという間の急上昇だったこともあり、指を食わえていただけという投資家が大半だろう。
3月の年度末決算を前にしての株高は個人投資家にとって?これ幸い〞とばかり、保有株をどんどん売っていった。
ところが、新年度に入って株価はさらに上昇。
さて、ここからどうしようか悩ましいところである。
さらなる株価上昇を受けて、資産効果と景気の本格回復が企業の収益動向を大幅に改善させる展開が現実となっていく!


新年度に入って株価はさらに上昇。ここからが本当に悩ましいところだ

今、多くの投資家はなんとも悩ましい状況にあるはずだ。株価は4月26日までの約5カ月間で約60%超の上昇を見た。あれよあれよという間の急上昇だったこともあって、皆それほど買えていない。むしろ「どうしよう、買おうか、ちょっと待とうか」と悶々としている間に、株価は上昇してしまい、ただ指を食わえていただけという投資家が大半だろう。

あるいは、機関投資家や金融機関などは3月の年度末決算を前にしての株高を「これ幸い」とばかりに、保有株をどんどん売っていった。ところが、新年度以降も株価はさらに上昇している。さて、ここからどうしようか、悩ましいところだ。もっとも、公的年金や銀行、そして生保はそれぞれの内部事情で株式投資ポジションを下げていく方向にある。したがって、それらが買いの主役として登場してくることはまず考えられない。せいぜい、今後も高値の売り時を探すくらいだろう。

では、ここまでの株価上昇を満喫しているのはどんな投資家なのか。それは、ヘッジファンドなど相場に密着している連中だ。彼らのうち、ロングを主体に買いポジションを高めたところは、今ウハウハ状態だろう。一方、ロングとショートの両建てで利ザヤを稼ぐところは、急上昇してはドサッと売られる相場に振り回されっぱなしとなっているはずだ。彼らは小刻みな相場変動に対処するのを得意としているが、強烈な上昇相場には手も足も出ない。

安値を買い仕込んだ個人投資家は、のんびり上昇相場に乗ればいい

われわれ長期投資家は、言うまでもなく?ゴキゲン〞だ。昨年11月までの安値をたっぷり買い仕込んできたから、今は放っておいても含み益が膨らむ展開にある。

今回の相場急上昇では、大きく出遅れているか、まったく乗れていない投資家も多いだろうがそんな中、外国人や個人など一部の短期張りの投資家は売買の回転を速めている。それが最近の大商いにつながっているわけだ。

短期の回転売買はあるかもしれないが、外国人投資家はここまで日本株を6兆円ほど買い越している。これは、世界中の相場動向へのシステム売買に対応する短期マネーが、日本株市場に続々と流入している状況とみていい。

世界でも3本の指に入る巨大市場である日本株市場が戻りに入ったとなれば、彼らは大慌てとなる。どんどん買い増しをしないと、グローバルの成績比較で後れを取ってしまうからだ。

彼らはこの8年ほど、あまりにダラシない日本株市場を見限って、中国株など新興国市場にシフトしていた。日本株の投資ポジションの割合を引き下げ、日本株の運用リサーチチームを解散したり、運用担当者をクビにもしてきた。

その日本株市場が急速な戻りに転じたのだ。彼らは今、大慌てで日本株の投資ポジションを引き上げようと、日本株を猛勉強している。おそらく、ここから3カ月とか半年ぐらい、長くても1年の間には、10兆円ほど買ってくるだろう。中長期の外国人マネーが10兆円も買い越してくれば、日本株市場に強力な援軍となる。

これは、買いそびれている日本の投資家にも、大きな支援材料だ。動きの速いヘッジファンドとは違って、中長期スタンスの外国人投資家が続々と買ってくるとなれば、個人など日本の投資家も安心してついていける。