絵が動く「ReComic」(C)佐藤秀峰/漫画 on web(http://mangaonweb.com/)

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主人公キャラの口が画面上でパクパク動き、額からは汗が「つーっ」と流れる――アニメではなく、スマートフォンやタブレット端末などで見る電子コミックの話だ。登場キャラやコマ、セリフにアニメーションによる演出を加えることで、従来の漫画を電子コミックとして再生させるサービスが登場した。電子書籍サイトを運営するパピレス(東京・豊島区)は、ストーリー体感型の電子コミック「ReComic」を開発し、2013年6月25日から「電子貸本Renta!」で配信している。

アニメーション演出で臨場感アップ

「ReComic」のラインアップは、『ブラックジャックによろしく』(佐藤秀峰著)、『デビルサバイバー2−Show Your Free Will−』(アトラス原作・沙垣長子画)、『琴浦さん』(えのきづ著)、『しばいぬ子さん』(うず著)など計7作品。「ReComic」配信開始を記念して、7作品すべての1話が無料提供されている。

試しに編集部記者が、紙の本で読んだことのある作品『ブラックジャックによろしく』の「ReComic」版をスマートフォンで読んでみた。画面をタッチして読み進めていくと、まるでカメラが動くように背景がスライドする演出があり、単なる風景の絵でもアニメーションが加わると臨場感や迫力が感じられた。

また、線の描き方で登場キャラの心理描写をする「効果線」が「ReComic」では活かされていた。例えば、主人公の研修医・斉藤英二郎が「違う!!夜中に僕みたいな研修医を一人しか置かない病院が悪いんだ!!」と院長に訴える場面では、コマ全体に描かれた「効果線」がゆらゆらとアニメーションで動き、主人公の心理状態をさらに強調している。

著者の佐藤秀峰さんは、「ReComic」について、

「最近TVを観る若者が減っているとのことですが、受け取るだけのメディアをつまらながっているのかもしれません。電子書籍も単にスキャンしたデータを読むだけではない方が面白い。"ReComic"は、動きがあり、自分で画面を触って参加できる感じが良いと思います」

とコメントしている。

同サービスの価格は、48時間閲覧が100円〜の「時限レンタル方式」で、繰り返し何度でも読める「無期限閲覧方式」もある。