【オフィスで役立つ『風水』基礎知識】(15)--大河ドラマの題名にもなった『天地人』と「風水」の関係は?

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以前、NHKの大河ドラマで、『天地人』という番組がありましたが、覚えておいででしょうか?

ところでこのタイトル「天地人」ですが、どのような意味があるか、ご存知ですか?

実は、主人公直江兼続の主君、上杉謙信が理想の武将像を語った語録から。

「謙信公曰く。天の時、地の利に叶い、人の和ともに整いたる大将というのは、和漢両朝上古にだも聞こえず。いわんや、末代なお有るべしとも覚えず。もっとも、この三事整うにおいては、弓矢も起こるべからず、敵対する者もなし」

つまり、「天のとき」「地の利」「人の和」こそが最強の武将の資質であり、それをバランス良く備えていれば、「競争にすらならない=無敵」であるということです。

中国の伝統的な運勢学で言えば、「天のとき」を知るのは四柱推命、「地の利」を知るには風水ということになります。

四柱推命は、その人の誕生時刻から、人生のバイオリズムを把握する統計学問、つまり自分にとって一番良い「時」を知り、「天」の動きと鑑みてベストな日時に行動することを目的とします。

「地の利」は、単に戦に有利な土地柄という意味もありますが、風水によって土地の「相」を見て、動く方角、方向などを定めることを意味します(奇門遁甲という方位の専門学問もまた別にあります)。

即ち、四柱推命と風水を使いこなし、良い人財を育んだ者が天下の覇者となる、ということになりますね。

風水は、日本へは奈良時代に入ってきたといいますから、戦国の武将たちも、その「先進国」中国のセオリーを学び、実践しようとしていたのかも知れません。ロマンを感じますね。

ちなみに、「天地人」を常に意識した古代の皇帝は、ある日常品にそれを表現しました。何だかお分かりでしょうか?

答えは「通貨」です。

古い銅銭などで、丸い形で真ん中に四角の穴の開いたものをよく見かけますが、あの形には実は意味があるのです。

円形が「天」を、方孔が「地」を表現し、その間を「肉」と呼び「人」を表します。すなわち「天地人」となり、特別な力を持つと考えたのです。

今でも、古代の強い力を誇った皇帝たちの発行した方孔の貨幣は、特別なパワーを持った縁起物として高値で取引され、財布に入れる種銭や、家を作るときに地下に埋めたりするんですよ。