上海国際映画祭に出席した北乃きい&日向寺太郎監督

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女優の北乃きいが、主演作「爆心 長崎の空」が出品された第16回上海国際映画祭に出席し、6月21日(現地時間)に日向寺太郎監督とともに舞台挨拶を行った。今年4月からNHK・Eテレ「テレビで中国語」に生徒役で出演している北乃が、勉強中の中国語で「私は小龍包が好きです!」とコメントすると、会場はこの日一番の盛り上がりを見せたという。

「英国王のスピーチ」「レ・ミゼラブル」のトム・フーパー監督が審査員長を務めるコンペティション部門に出品された12作品のうち唯一の日本映画。本作に対する関心は高く、公式上映が行われた会場の458席は満席に。北乃と日向寺監督は、会場入りの前に現地のマスコミに囲まれ、フォトセッションに応じた。

登壇した日向寺監督は、「上海の皆さまに、この映画を見てもらえて嬉しいです」と中国語で挨拶。「私が描きたかったのは、深い悲しみとか苦痛からどのように人間が立ち直っていくのかという希望の物語です」と語った。祖父母が被ばく体験をもつ大学生を演じた北乃は、「このお話は長崎でのことですけど、皆さんに何かを感じてもらえたら嬉しいです」と観客に呼びかけた。

今年の同映画祭では、日中平和友好条約締結35周年を記念して設けられた「上海・日本映画週間」で9本の日本映画が上映され、その実力と人気を印象づけた。ロシアのユーリ・ブイコフ監督作「THE MAJOR」がコンペティション部門の作品賞にあたる金爵奨と監督賞を受賞し、23日に閉幕した。

母親を突然亡くした女子大生の門田清水(北乃)と、幼い娘を失った被ばく2世の砂織(稲森いずみ)を主人公に、爆心地となった長崎に生きる市井の人々の姿を通して“受難と再生”を描く。長崎原爆資料館長である青来有一氏の連作短編集から、「鳥」「貝」を選び長編映画にまとめあげた。7月13〜19日、岩波ホールで先行上映。7月20日から全国で公開。

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