オープンワールドゲームはどこまで進化するのか - 待望の最新作『グランド・セフト・オートV』デモプレイで見えたもの (1) 一切のタブーなく体験できる自由度の高さは健在、”非日常性”もバラエティに富んでいる

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先日、ロックスター・ゲームスにてPS3/Xbox 360用ソフト『グランド・セフト・オートV』のデモンストレーションを見る機会を得た。短い時間であったが、2013年秋の発売前にいち早く見ることができたので、その魅力をお伝えしたい。

『グランド・セフト・オートV』(以下『GTAV』)は、ロックスター・ゲームスが1997年に発売し、2012年までに全世界でシリーズ累計1億2500万本のヒットを記録した人気オープンワールドゲームの最新作。広大な街を舞台に、プレイヤーは裏社会の一員となり、さまざまなミッションを遂行しながら闇の世界を生き抜くことが目的となる。やり過ぎると警察から追われるものの、盗んだバイクや車で街中を激走したり、現金を奪って車で逃走したりとゲームの世界だからこそ一切のタブーなく体験できる自由度の高さが大きな魅力。加えて、街を歩いて人々の反応を楽しんだり、ラジオをかけながらのんびり車を走らせたり、公道レースに参加して賞金を稼いだりといった”非日常性”もバラエティに富んでおり、必ずしも犯罪行為だけではない、多彩なアクティビティーが楽しめる――ということも、オープンワールドゲームの最高峰としてファンから支持され続けている理由である

『GTAV』の舞台は、太陽が降り注ぐ広大な都市「ロスサントス」。ロスサントスはかつて西欧諸国から憧れのまなざしを集めていたが、今では落ちぶれたセレブや、自己啓発を説く教祖、スターの卵で溢れかえる混沌とした都市に成り下がっている。この澱みきった大都会で”主人公たち”はそれぞれの生活を営んでいる。そう。今回はシリーズ初、マイケル、フランクリン、トレバーという3人の主人公が登場するのである。

マイケルはかつてやり手の銀行強盗、フランクリンは頭が切れる野心家で愛車をこよなく愛するストリート・ギャング、トレバーは元空軍パイロットといった具合に、過ごしてきた環境はそれぞれ大きく異なっている。そのため、得意とする武器や戦い方が個別に存在するようで、このあたりは今後明らかになっていくことだろう。本作では各キャラクター固有のストーリーを楽しめるほか、2〜3人の主人公で行動するミッションも用意されている。

といったわけで、早速デモンストレーション開始。ちなみに今回見る事ができたのは、英語版かつ開発中のものである。

まず、デモがスタートして登場したのはフランクリン。いきなりのスカイダイビングとパラシュート降下に驚いたが、それにも増してフィールドの美しさと広大さに度肝を抜かれることになる。本作は、シリーズ最大のオープンワールドを誇り、その広さは『GTA?』『GTA: サンアンドレアス』『レッド・デッド・リデンプション』のマップを合わせても『GTAV』1作品のマップの広さには及ばないほどである。また、従来のような街だけでなく、山や川、湖、軍事基地、海、農地、砂漠といった表情豊かな世界が広がっているのも大きな特徴で、自然も近代的な建物も細部まで細かく描き込まれている。

実際、ヘリからスカイダイビングして、パラシュートで降下中に山々を見ていると、激しく流れている川や、釣りに興じる市民の姿、鹿やウサギといった動物、さらに砂煙を上げてデッドヒートを繰り広げるバイクレースなど、仮想世界とは思えないリアルな世界が広がっていた。パラシュートを外して雄大な大自然に触れたり、釣りなどのアクティビティーも見たかったが、今回のデモンストレーション時間には限りがある。「キャラクター・スイッチ」で、次のキャラクターを選択することにした。『GTAV』ではこの機能によって、ほかの主人公にチェンジでき、3人のキャラクターの生活に自由に”出入り”することが可能だ。切り替えた先でどのような展開が待っているのかも楽しみのひとつだ。

さて、次に選んだのは元空軍パイロットのトレバー。舞台は、山から海辺のビーチへと切り替わる。一瞬、ギャルが海辺でキャッキャウフフ的な光景を想像したが、目の前には血だらけの死体が多数……。どうやらトレバーとバイカーギャング「ザ・ロスト」のメンバーが大乱闘を繰り広げたようで、今生存しているのはトレバーのみ。元軍人だけあって非常にたくましい筋肉美。かなり肉弾戦が得意な彼がこの情景を作り上げたようだ。とりあえず近くにあるボートに乗り込み、海へと向かうことに。

このボート操作も実に楽しそうだ。「GTA」シリーズは優秀な物理演算エンジンを搭載することでも知られるが、本作でもその恩恵を得ることで、複雑な波の動きをみごとに再現。また、特定のボートにはスキューバダイビングの装備が積み込まれている。さっそくウェットスーツに身を包み、海に潜ってみることに。海中には多種多様な魚が泳いでいたほか、トレバーの身長ほどあるサメの姿も確認。さらに海底には沈没船が横たわっていた。サメが去ってから沈没船を探索することもできたが、ここで3人目の主人公、マイケルに切り替える。…続きを読む