他人の財布の中身より、他人が享受している役得のほうがより人の琴線に触れることがある。

 役得といえば官僚が代表だが、民間にもそれぞれの業界に特徴的な“オイシイ思い”がある。ここではゼネコンの場合を見てみよう。

 社員は、自社が開発や建設を手掛けたリゾート施設、ホテルなどの利用料、宿泊料が半額程度になることが多い。あるゼネコンでは、地方のリゾート施設に行く場合、人数がまとまれば無料のマイクロバスを用意してくれるので往復の交通費までタダになる。

「一級建築士の資格を持つ設計部門の社員は、行きつけのクラブやバーから内装リフォームについてアドバイスを求められることが多く、『照明をこれにすれば雰囲気がこう変わる』『ドアの開閉の向きを変えるだけで動線がこう変わる』と簡単にアドバイスするだけで3万〜5万円の飲み代がタダになることが多いです。

 実際に図面を引き、会社に内緒で10万円単位の謝礼をもらうこともたまにあります」(ゼネコン社員)

※SAPIO2013年7月号