悲願のツアー初勝利でビッグタイトルを獲得する小平智(撮影:上山敬太)

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<日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills 最終日◇23日◇宍戸ヒルズCC西C(7,402ヤード・パー72)>
 茨城県にある宍戸ヒルズCC西Cで開催された「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」の最終日。2位と1打差の単独首位からスタートした小平智が1イーグル4バーディ2ボギー1ダブルボギーの“70”をマーク。終盤まで接戦を演じたキラデク・アフィバーンラトとS・K・ホを1打差で振り切り、悲願の初優勝をメジャー競技で達成した。
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 スタートホールをバーディとした小平は序盤快調にスコアを伸ばしていく。「前半はキラデクとバーディ合戦で気持ちよくゴルフしてました」その言葉通り前半の6ホールで小平4バーディ、キラデク1イーグル1バーディと熾烈なスコアの伸ばしあいになった。しかし小平の心境に変化が訪れたのは7番ホールでダブルボギーを叩いた時だ。
 「ダブルボギーを叩いたことで急に優勝を意識するようになりました」そこから序盤の勢いは鳴りを潜め、9番ではボギーを叩いて13アンダーまで後退してしまう。しかし「パー4だと思ってプレーしている」という10番515ヤードのパー5でティショット・セカンドと完璧なショットを並べてイーグルを奪取。再び単独首位に浮上してみせた。
 続く11番でボギーを叩き、ここからキラデク、S・K・ホと3人が首位タイに並ぶ我慢の展開に移行。しかし13番15番でボギーを叩いてキラデクが優勝戦線から脱落すると、S・K・ホも17番でボギーを叩く。一方で小平は17番では左のラフに入れるピンチを迎えるが、深いラフから9番アイアンを振りぬきパーオンに成功しパーをセーブ。結局最後まで堅実にパーを並べた小平が1打差で逃げ切りを果たした。
 小平はこれまで最終日最終組を2度経験していたが、その経験が大いに生きた。「今までは周りの選手を見て崩れてしまうことが多かったので、自分のゴルフに集中しました」と最後まで自分のプレーに徹することで、大きな緊張を伴うメジャーのサンデーバックナインをアンダーパーで乗り切った。これまでは最終日にオーバーパーを叩いて優勝に届かなかったが今日は見事にアンダーパー。しかもメジャーの舞台でこれまでの雪辱を果たした。
 この優勝により小平は賞金ランク2位に浮上。今季の「全英オープン」の出場権をつかむと共に、今大会優勝者に与えられる「ブリヂストン招待」の出場権も獲得した。「将来はPGAツアーでやりたい気持ちがあるので海外の試合に出られるのはいい経験になります。海外の選手がどんなショットを打っているのか直に見れるし、自分のレベルで通用するか何が必要なのか、様々なビジョンが見えてくると思います」昨年まではQTに参加するなど苦しい時間を過ごしきたが、この優勝で海外ツアーへ参戦する道も見えてきた。
 「僕は地味だけど、実力でこつこつと頑張りたい」ツアー屈指のショットメーカーでありながら、中々ツアーに定着できなかった23歳の大器がついにチャンスをものにした。石川遼や松山英樹とはまた違った魅力的なプレーヤーの登場でさらに日本のゴルフ界が盛り上がっていくだろう。今季はこれまで“怪物ルーキー”松山英樹が圧倒的な活躍を見せているが、この優勝で得た自信をつけた小平が今季の国内男子ツアーでどのような活躍を見せてくれるのか今から楽しみだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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