今年で50周年を迎える英BBCの長寿TVシリーズ『ドクター・フー』。60年代に放送された初期エピソードには、マスターテープの上書き消去により、幻となってしまったものが100話以上もあることが知られている。ところが、そのうち90話ものエピソードが発見されたというウワサが巻き起こった。

このウワサによると、イギリスのTV番組の保存回収に努めているという人物が、なんとアフリカで、幻のエピソード90話分のテープを発見したとのこと。ひょっとしたら、今年の50周年記念にあわせて、BBCはこれらのエピソードを一挙公開するのではないか、と、ファンの期待は高まった。

Bleeding Coolなどがウワサを伝えたほか、『ドクター・フー』の映像回収に貢献した音楽プロデューサーのイアン・レヴィンが「合計3トンにわたるフィルム缶が2011年に輸送された証拠を見た」といったツイートをしたことから、ネットは騒然となっている。

こうした騒ぎを見たBBCは、「紛失エピソードが見つかったというウワサや憶測は絶えることがありませんが、私たちはいかなる新発見も正式に認めることはできません」と、6月19日(水)に声明を出している。

しかし、この声明では、紛失エピソードが見つかったのは事実なのかどうか、という肝心な点があいまいだ。RadioTimesが問いただしても、「私(広報担当)が知る限り真実ではないので正式に認められません」「(紛失エピソードを見つけたという人物との接触は)ないと思います」と、いまいち歯切れの悪い答えが返ってくるばかり。

そして翌日、今度は問題の人物が声明を発表。「紛失エピソードは保持していません。オリジナルのビデオテープは消去され、コピーフィルムはBBCに返却、または廃棄処分となりました。すでに見つかっている断片的な映像以外は、紛失ではなくすべて破棄されたのです。憤慨する人もいるかもしれませんがこれは事実です」と、ウワサを完全否定。"3トンのフィルム缶"については、「保存を目的とした外国の文化的資料」と説明し、「本件についてはこれ以上コメントしません」と結んでいる。

希望の道は閉ざされたようだが、それでもファンはあきらめきれない様子。果たして"幻のエピソード大量発掘"は、ぬか喜びに終わってしまうのか?(海外ドラマNAVI)



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