役得といえば官僚が代表だが、民間にもそれぞれの業界に特徴的な“オイシイ思い”がある。ここでは、ゼネコン社員がバブル時代に享受していた伝説の役得を紹介しよう。

 多くの下請けを抱えるゼネコンでは、バブルの頃は「大きな現場の現場監督になると家が1軒建つ」と言われた。各下請け業者が建材、資材、設備機器などをタダで提供してくれるからだ。

「家1軒」はあくまでも比喩だが、無償で大工を派遣してもらった、システムキッチン、エアコン、照明、バスタブ、トイレなどを無償で提供してもらった、といった話はいくらでもあった。

 また、あるゼネコンには「営業協力」という制度があった。家やビルを建てる客を社員が会社に紹介した場合、社員は「金一封」として総事業費の3〜5%をもらえた。建築部門にいる顔の広い社員のなかには、3年に1回ぐらいの割合で数十万〜100万円程度の「金一封」をもらう人もいた。

※SAPIO2013年7月号