主要都市を中心に13スクリーンで公開された「さよなら渓谷」

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女優の真木よう子が6月22日、7年ぶりの主演映画「さよなら渓谷」の初日舞台挨拶を東京・有楽町スバル座で行った。

共演の大西信満、鈴木杏、鶴田真由、大森立嗣監督ともに登壇した真木は、「昨日はちょっとだけ怖さもあって、ドキドキで眠れませんでした」と第一声。満場から温かい拍手が起こると、「女性として演じる上で覚悟がいりました。(役に)引っ張られてしまわないかという不安もありましたが、まず作品に魅了され、他の女優さんがやる姿を見たくないというのが決め手になりました」と話した。

撮影から1年近くがたったが「時間がたっているのに、取材を受けると昨日のことのようにスラスラと言える。それくらい染み付いていたし、役になっていたんだと思う」と自信の笑み。大西も「去年の夏から秋にかけてのことは状況、景色、温度から匂いまで鮮明に覚えている。それほど没頭していた」と同意した。

原作者の吉田修一氏からは、公開を祝福する手紙が寄せられた。真木に対して「真木よう子という女優に出会えて、本当に良かったと思います」「去年の夏、真木さんはすさまじい体験をされたのだと思いました」「(役名の)かなこを演じてくれて、本当にありがとうございました」などの賛辞のオンパレードに、本人も感無量の面持ち。大森監督、大西に続いてコメントを求められたため、2人と同じ「やられちゃいましたね」という言い回しで照れを隠したが、その表情はこみ上げてくるものを必死で抑えているようだった。

同作は、夫婦となったレイプ事件の被害者と加害者が、隣家で起きた殺人事件をきっかけに互いの愛の本質に向き合う姿を描く人間ドラマ。この日は主要都市を中心に13スクリーンで封切られ、順次、全国へと拡大されていく。

また、開催中のモスクワ国際映画祭のコンペティション部門への出品が決まっており、真木は28日の上映に合わせ大森監督、大西とともに現地入り。5月のカンヌ映画祭の「そして父になる」に続き、国際舞台に立つ。

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