紅茶を注文したらカプチーノを出された!? 間違いがちな英語表現集

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英語表現を学んでいても、海外では通用しないことがあります。旅先でなかなか通じず、筆談に切り替えた経験がある人もいるのでは? どうして英語が通じないのか、英語界のコンシェルジュとして活躍する、オフィス・グレース代表の荒井弥栄さんに、間違いやすい英語表現について教えていただきました。

――英会話を学んでも、外国人にはなかなか理解してもらえません。それはどうしてでしょうか?

荒井さん「正しい発音が身についていないと、全く違う意味にとらえられてしまいます。カフェで紅茶を注文するときには、『I'd like to have a cup of tea.』と言いますが、発音が悪いとカプチーノを提供されてしまうこともあるのです。これは、単語のつなげ方に問題があるから。

同様に、『My father is sick in bed.』(私の父は寝込んでいる)と言ったつもりが、単語を切り離して発音してしまったがために、『My father is second bag.』(私の父はセカンドバッグです)と伝わってしまうこともあります。これでは、全く意味がわかりませんよね(笑)」

――発音が苦手な場合、筆談という手もありますよね。

荒井さん「それも有効ではありますが、単語の使用方法や表現方法を間違って覚えていると、文字にしても相手に伝わらないことがありますよ。例えば、『You are smart.』と言われて、『I'm fat.』と答えたら、相手はキョトンとした顔をするでしょう。

日本語で『スマート』といえば、多くの方が痩せている人をイメージすると思いますが、英語では『賢い』『洗練された』という意味。『あなたは賢いですね』とほめられているのに、『私は太っています』と答えてしまっているのですから、不思議そうな顔をするのは当然ですよね。

ちなみに、英語で『痩せている』と言いたいときには、『slim』を使用します」

――単語の正確な意味を知らないので、相手に通じなくなるのですね。

荒井さん「そうですね。ただ、今まで学んできたことが正しいか、自分で判断するのは難しいもの。相手にどう伝わってしまうのか、チェックできる方に教わるといいでしょう。同じ意味を持った単語をシチュエーションによって使い分けができるように、実践的なトレーニングができる講師を選びたいですね。

また、ビジネスにおいては、語学力だけでなく、相手の国の文化を理解することも大切なこと。アメリカでは商談の席でもジョークを交えることがありますが、同じ英語圏のイギリスではそのようなことはほとんどありません。歴史のある国で形式をとても大事にしますので、商談のスピードも大きく異なります」

――アメリカとイギリスでは文化だけでなく、例えば「autumn(イギリス)」と「fall(アメリカ)」のように、使用する単語が異なることもありますよね。

荒井さん「ほかにも、異なる単語はたくさんあるんですよ。例えば、クッキーのことをアメリカではそのまま『cookie』と言いますが、イギリスでは『biscuit』と言います。飴も『candy(アメリカ)』『sweet(イギリス)』と異なりますし、同じ英語でもすべて一緒というわけではありません。

同じ単語を使用していても、発音が異なる場合も。『mother』をアメリカでは『マザー』と発音しますが、イギリスでは『モザー』。同様に、『tomato』は『トメイト(アメリカ)』と『トマァト(イギリス)』、『schedule』は『スケジュール(アメリカ)』と『シェジュール(イギリス)』です。

単語だけではなく、表現が異なることもあります。イギリス人が『This house is homely.』(このお家は家庭的だわ)とほめたつもりが、アメリカ人には『垢ぬけない家ね』と言われたように感じてしまうのです。ビジネスでは米語が中心となりますが、ブリティッシュイングリッシュとの違いを覚えておくと、より良いと思います」