成人期AD/HD当事者、「就労に困難を抱え、自己肯定感が低い」傾向に

写真拡大

日本イーライリリーはこのほど、18歳以上の注意欠陥/多動性障害(AD/HD)当事者の現状や社会生活上の困難を明らかにすることを目的にインターネット調査を実施、結果を発表した。2011年に実施した調査結果の第2弾の発表となる。

同調査は2011年7月15日〜28日、18歳以上の、病院・医院などを受診し、AD/HDと診断された経験を持つ当事者・男女100名を対象に実施された。

「社会生活・日常生活において、どの程度困っているか」を尋ねたところ、「日常生活」については75.0%、「人間関係」については83.0%、「就労」については79.0%が困っていると回答した。

日常生活で最も困っていることは「感情のコントロールができない」で32.0%、その中には”やらなければならないとわかっていることを先延ばししてしまう”といった症状も含まれると分析されている。また人間関係で最も困っていることは、「周囲から孤立してしまう」が41.0%。

就労面で最も困っていることは、「仕事に就いても、業務を遂行することが困難」が35.4%、続いて「仕事が長続きしない」が32.9%だった。具体的な作業としては72.7%が「同じミスを何度も繰り返す」、続いて「複数の業務を同時進行することができない」59.7%、「頼まれた業務を忘れてしまう」55.8%となった。

これらの調査結果について、同調査を監修した「こころとそだちのクリニック むすびめ」 院長 田中康雄氏のコメントによると、「自分を責めたり、本人が怠けているといった非難や誤解にさらされたり、良好な人間関係構築や就労などの社会生活において困難に直面している当事者が多数存在している」とのこと。「本人や周りの人がその人の発達特性を理解し、適切な診断・治療を受け、支援が必要」としている。