映画館で映画を観よう!
 - George Rose / Getty Images

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 gooリサーチが5月下旬に全国の10代から70代までの男女3,189名を対象にしてインターネット上でアンケートを実施し、「映画館での映画鑑賞」に関する調査結果を発表した。直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人(以下、映画館鑑賞者)は全体の43.0パーセント。ちょうど1年前に行われた前回調査よりも約2ポイント低下しており、映画館離れにいまだ歯止めがかかっていないことがうかがえる。


 映画館鑑賞者が観た映画ジャンルについては、「邦画のみ観た」が40.4パーセント、「邦画と洋画どちらも観た」が41.7パーセント、「洋画のみ観た」が17.9パーセントとなり、前回調査と比べると邦画の鑑賞率が約3ポイント高まったのに対し、洋画の鑑賞率が約5ポイントも低下した。2012年の興行収入(邦画:対前年比129パーセント、洋画:対前年比82パーセント)同様、映画界の“邦高洋低”が顕著に表れたといえる。


 それだけに性年代別に見ても30代男性、60代以上男性を除き、全体的に前回調査よりも洋画の鑑賞率が低下しているが、特筆すべきは10代が最も洋画鑑賞率が低く、さらに前回比で鑑賞率が急落している点。10代男性で39.8パーセント(前回調査より約17ポイント低下)、10代女性で44.8パーセント(前回調査より約9ポイント低下)と10代の洋画離れの現実が浮き彫りになった。


 また、この夏(6月〜9月)に観たい映画1位は『映画 謎解きはディナーのあとで』、2位は『奇跡のリンゴ』、3位は『風立ちぬ』と東宝配給の邦画がトップ3を独占。ただし、年12本以上鑑賞のヘビーユーザーのみに絞ると、1位は『華麗なるギャツビー』、2位は『G.I.ジョー バック2リベンジ』、3位は同率で『奇跡のリンゴ』『ウルヴァリン:SAMURAI』が並ぶなど、年数回しか映画館に行かない人と足しげく通う人では観たいと思う映画がずいぶん違うようだ。(編集部・市川遥)