高齢社会で有望!? こんなにあるリハビリ系の資格

写真拡大

■介護や保育士もニーズ高まる

超難関の医師や弁護士を除くと一生お金に困らない資格を手にするのは難しい。雇用の安定性という側面から見ると、最も有望なのは医療系の資格だ。その多くは国家資格であり「業務独占資格」や「名称独占資格」とされている。資格がなければ従事できないことが多いため大変有利である。

いま、医療の現場は、高齢化とともにリハビリテーションにかかわる仕事が増えてきている。これに携わる仕事で有望な資格は、理学療法士、作業療法士、そして言語聴覚士の3つである。

実は私の娘も言語聴覚士の資格を持っている。ある女子大の文学部に入学したが、勉強に打ち込むことができず、就職も不安であると悩んでいた。親としては専門的な技術を身につけたほうがよいのではないかと、医療系の専門職の資格取得を勧めた。結果、娘は大学を2年で中退し、医療系専門学校に入学して、猛勉強の末、言語聴覚士の資格を取得したのだ。その後、資格を生かして、無事病院に就職することができた。

言語聴覚士は、言語機能、摂食・嚥下機能、聴覚などに障害がある人に、言語訓練などを指導し、言葉のリハビリをする国家資格である。女性なら、結婚後の働き方も選択できる。正規職員でなくとも、時給の高いパートタイムという形で仕事を持つことが可能だからだ。

医療系では王道といえるのが看護師である。30代半ばの女性会社員がいったん退職して看護学校に入学、看護師を目指すというケースも珍しくない。看護師は慢性的な人手不足なので、資格を取得していれば、専門性の高い職種なだけに食いっぱぐれはない。

また、育児支援が叫ばれる中、保育士の需要も高まっている。いまやチェーン展開するような民間の保育所も増えていて、保育業界の雇用機会は広がっている。保育士は国家資格で、大学、短大、専門学校などの専門学部やコースで学んで習得するか、国家試験受験合格で取得できる。国家試験受験資格は一般大学でも2年生になれば(一定の要件あり)受験可能だ。ただ、医療系と比べると総じて年収が低いという弱点もある。

ある程度の年齢に達してから心機一転やり直そうというとき向いているのが、福祉系の資格だ。セカンドキャリアを目指すなら、介護の資格はぴったりだろう。ホームヘルパー資格は研修を一定時間受講すれば取得可能なので、やる気があれば未経験者も参入しやすい。ホームヘルパー2級を持っていれば、高齢者や障害者の介護や家事援助などに従事できる。

介護の仕事はきついと思われがちだが、メリットもある。現場で3年以上の実務経験を積めば、国家資格の介護福祉士が取得可能になり、5年以上なら、ケアプランを立てられるケアマネジャーにもなれる。キャリアアップできるところは大きな魅力だ。

介護職というと女性の職場と思われがちだが、男性の求人もある。在宅介護の求人は乏しいが、特別養護老人ホーム、グループホームなどの施設では、男性の手を必要としていることが多い。女性が敬遠する夜間勤務を任せられるからだ。また、必ずしも資格を必要としないが、デイサービスなどの送迎をする福祉ドライバーとしての需要もある。

男性が圧倒的に求められる職業の資格といえば、工事などの現場で働く仕事に関するもの。たとえば、電気工事士や配管技能士など。電気工事士は一般用電気の工事に関する専門的な知識を有する資格で、配管技能士も水道の配管などの知識を必要とされる資格。今後太陽光発電の需要が高まるにつれ、仕事が増えそうだ。こうした資格を持っていると、就職に有利に働くだろう。中高年層の求人もあるので、現場系に興味のある人は取得しておいて損はない。

語学や簿記などの検定資格は、持っているに越したことはないが、組織の中ではどんな資格を持っているかではなく、どんな専門性を持っているかのほうが重要。時間とお金をかけて資格取得に躍起になるなら、専門性を磨いたほうがいいだろう。

----------

キャリアカウンセラー
上田信一郎
1946年生まれ。早大法学部卒。ライフワーク代表取締役。キャリア関連の著書、雑誌執筆多数。

----------

(キャリアカウンセラー 上田信一郎 構成=鈴木優子)