[其ノ二 FX 為替チャート編]この円安、どの通貨ペアが一番強いの?
4月の調整は各通貨の節目が一致したポイント


円安トレンドが4月中旬にいったん調整を迎えました。実はこの4月中旬の各通貨ペアの高値には、それぞれ意味がありました。

米ドル/円は、心理的な節目である100円。ユーロ/円はリーマン・ショック前の高値とその後の安値のほぼ半値戻し。豪ドル/円は一番強く、100%戻し。英ポンド/円はフィボナッチ比率の38・2%戻しに近く一番弱い。南アフリカランド/円は同指標の50%戻し程度です。

それぞれおもしろいように節目で反落した背景には、やはり世界中の投資家がこのような水準を意識しており、達成感などからポジション調整をしたということでしょう。

つまり、このような節目を知っているのと知らないのとでは投資成績に差が出ます。フィボナッチのような指標をチェックして世界の投資家がどのレートを意識しているのかを確認しておくだけで、トレードに安心感が出てきます。

さて、通貨ペアごとにこれだけ差があると、「一番強い豪ドルに乗るべきか?」「戻りが鈍い英ポンドか?」というように、この先どう立ち回るべきかで悩みそうです。

ただ、基本的には経済指標や金融政策、金利動向などを注視するべきで、値ごろ感から英ポンド?などと直感で判断するといい結果が出ないので、気をつけましょう。



【今月のテクニカル軍師】
福島 理(TADASHI FUKUSHIMA)
マネックス証券 マーケティング部

テクニカル分析はもちろん、投資家の売買動向まで熟知。国際テクニカルアナリスト連盟・国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。



この記事は「WEBネットマネー2013年7月号」に掲載されたものです。