元ドジャース日本担当スカウト・小島氏、日本の野球教育に提言

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野球または様々なスポーツを通じて、子どもたちの未来を育むサポートをするとともに、指導者育成、各種フォーラムの企画・運営をすることで、日本のスポーツ界に新しい流れを作るべく活動するNPO法人「BBフューチャー」は、元プロ野球・巨人などを経て、ロサンゼルスドジャース日本担当スカウトに就任し、石井一久、齋藤隆、黒田博樹などを獲得してきた小島圭市氏をスーパーバイザーとしてジュニア、指導者を育成してきた。

日本の野球界は、地域の少年野球チームに底辺拡大を支えられてきたこともあり、専念できる指導者不足が顕著。ボランティアの指導者による「経験論」での指導が多く、昔ながらの根性論、長時間の強制的な練習、怒声、罵声、未だ体罰も残る変化のない現場が多いという。

さらに「甲子園」という幻想化された大義名分のもと、休息、休日の時間を返上して、長時間の練習を強いる例が強豪校ほど多い。それによって選手は、部活動(野球)以外の時間を取ることが出来ず、社会性を育むための機会が著しく乏しくなることも懸念され、たとえプロ野球選手になることができたごく一部の選手たちにとっても、セカンドキャリアへの不安が多く、引退後もその「業界」で従事することを切望するのが現状となっている。それに対してアメリカでは、指導者は観察することが求められ、特に幼少期に強制的な技術指導は控える傾向。過度な練習時間、連戦は子供の成長を妨げる一因であり、日本のような長時間の練習、過密な日程の試合は行われておらず、特にピッチャーの投球数については、年齢に応じて厳格なルール付けがされており、ルールを守らない指導者は権利を剥奪される決まりがあるという。

日本の野球も歴史があり、スター選手が生まれ、またWBCで優勝をしたことなどから、「日本流」を強調する論調も多く聞かれるが、ここは真摯に学ぶべき姿勢がないことには、陰りが見える日本の野球人気に拍車が掛かる可能性もあり、新しい流れ(指導法・育成システム)を早急に築いていく必要があると、アメリカのベースボールを体験している小島氏は、正しい、心豊かな育成について講演、指導を通じて提言している。

小島氏による「練習時間を従来より大幅に短縮」「他競技も積極的に練習メニューに取り入れる」「選手のコンディションと身体つくりが最優先」、そして子どもたちの大好きな野球を通じて精神的な豊かさを身につけ、社会性を培っていくという指導・提言は、実際に大阪の中学生硬式野球チーム「堺ビッグボーイズ」において実践され、横浜DeNAベイスターズの筒香選手や大阪桐蔭高校の森選手などを輩出している。

「BBフューチャー」は、2013年6月24日(月)に東京・代々木のYAMANOホールにて小島氏と元ジェフユナイテッド市原でサッカー解説者の宮澤ミシェル氏によるフォーラムディスカッションを開催。本イベントでは、「BBフューチャー」の活動をはじめ、野球とサッカーという異なる双方の競技のおいて選手育成がどのように行われているか、そしてこれからどのように進むべきかなどが考察される予定となっている。参加申し込みほか、イベントの詳細については「BBフューチャー」の公式サイトをチェックしてほしい。