5月25日に開催された「SNH48」のコンサート「星花為`O綻放(Blooming For You)」【撮影/大橋史彦】

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2006年に中国移住。蘇州、北京、広州、そして08年からは上海に在住。情報誌の編集長を務める大橋さんによる、最新上海レポート。中国版AKB48になれるか? 上海「SNH48」のその現状と未来は……。

「第5回AKB48選抜総選挙」を2週間後に控えた5月25日、上海では姉妹グループ「SNH48」のコンサートが開催された。中国でも知名度の高いAKBだが、SNHはデビューから約5カ月が経つが、まだ広くは知られていない。

 まず、デビューのタイミングが悪かった。メンバー発表は、尖閣諸島(中国語名:釣魚島)の問題が深刻化した直後の昨年10月で、その模様はテレビで大きく報道されることもなく、インターネットでの配信ばかりだった。その後もイベントには出演するものの露出は少なく、上海でも“知る人ぞ知る”存在となってしまった。

 ここにきてようやくテレビに出演するようになってきたが、人気バラエティ番組『天天向上』(湖南衛視)では歌を披露したものの、レギュラー出演者とのからみも少なく、アシスタント的な役割だった。一般に認知されるには、まだ時間がかかりそうだ。

チケットのダフ屋価格は微増にとどまる

 5月25日のコンサートは、本来であれば、すでに竣工しているはずの専用劇場「SHN48 星夢劇院」のこけら落としとなるはずだった。しかし工期が大幅に遅れているため、この日使われたのは上海万博のイベント会場だった収容規模は3000人の劇場だった。

 同日、この会場から500メートルほどのところにある大規模なコンサートホールでは、韓国のダンスボーカルグループ「BIGBANG」のコンサートが行なわれていたが、チケットのダフ屋価格は定価280元(約4200円)が約倍の550元(約8250円)。一方SNHは定価148元(約2220円)が200元(約3000円)で売られていた。AKBのチケットは定価の10倍ちかくなるというから、ちょっと寂しい金額だ。

 だが規模は小さくても、集まったファンは熱かった。開場前から外では、はっぴやおそろいのTシャツを着たファンたちがコンサートを心待ちにしていた。高さん(26歳)もそんなひとりだった。

 もともとAKBファンだったという高さん。中国にもAKBファンは多いが、SNHを応援するかどうかは分かれるところだ。SNHをAKBブランドと認め ないファンがいる一方で、高さんのように結成時からSNHを応援するファンも少なくない。当日は、そうしたファンが中国各地から集まってきていた。AKB がきっかけで知り合った高さんの友人たちも来ていた。

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