【中国人妻、あるある!】--(6)「野球」に全く関心を示さない

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中国人の妻と結婚して9年目になる著者が、日常生活を送る中で感じた、日中の文化の違いを紹介するコラム【中国人妻、あるある!】。前回は、「お年寄りを大切にする」ことを紹介した。ちょっとほめ過ぎだったかもしれない。今回は、スポーツ文化の違いということで「『野球』に全く関心を示さない」ことを紹介したい。

私は野球が好きである。しかも、下手なのに好きである。小学生の頃、住んでいる地域ごとに「子供会」という組織があり、その中にソフトボールチームがあった。他の地域にも「子供会」とソフトボールチームがあり、小学校区内でチーム対抗のトーナメント戦があった。そこで勝ち進むと、区のトーナメント戦に出場でき、ここで上位に入ると、市のトーナメント戦に出場するといった仕組みだった。

私は打撃が下手だったほか、飛んでくるボールの飛距離がつかめない、足が遅い、など、どう考えてもレギュラーにはなれないレベルだったが、学年が上になると、お情けという感じで試合に出場させてもらえた。野球を見るのも好きで、特に高校野球は、小学生の頃から地元の県の代表校を熱心に応援していた。だが、中学入学後に野球部に入部したものの、やはり駄目で、「これは無理だ」と悟って身を引いた。しかし、高校時代は、応援する側ではどうかと思い、応援団に入部。大学時代は、大学対抗で行われるリーグ戦に、春だけでなく秋もよく行って応援していた。

という具合で、妻に初めて会った時も、野球が好きな事を伝えた。だが、全くルールを知らないらしいことが分かった。というか、アウトが3つで攻守が代わる、9イニングの合計得点を競う、といった、基本中の基本も知らなかったので、このまま野球観戦に誘ってもさすがに面白くないだろうと思い、ノートに書きながら教えることにした。最初は熱心に聞くそぶりを見せていて、新婚時代も一緒に私の母校の試合を見に行ったりもしてくれていたのだが、徐々にホンネをもらし始めた。

いわく、「試合時間が長い」「躍動感がない」、これである。今までも、さらにこれからも、野球には関心を持たないことをはっきりと示し始めたのである。プロ野球球団がホームとする球場が自宅からわりに近いので、一緒に行こうと誘ったがつれない。行く気は全くなさそうだ。

その代わりに好きなのが、「サッカー」である。サッカーは試合時間に上限があり、なおかつ攻守がすぐに入れ替わる躍動感がある。これは私も同意するが、サッカーはサッカーの面白さ、野球には野球の面白さがあるはずだ。

だが私の妻は頑固である。聞くと、中国では、サッカー中国代表の試合は相当盛り上がるらしい。サッカー中国代表はご存知のようにとても強いとはいえないのが現状だが、それでも国民が熱狂的に応援する。大学対抗のサッカーの試合なども大学をあげて応援するという。

サッカー中国代表が弱いことについて、妻は、「中国人は組織プレーが苦手である」と話す。オリンピックの他の競技であれほど多くのメダルを獲得しながら、W杯予選などでのサッカー中国代表が弱い原因がそこにあると指摘する。だが、多くの中国人が同じ認識かもしれないが、やはりサッカーへの関心は高い。

W杯・ブラジル大会への日本代表の出場が決まった。渋谷の盛り上がりなど見ると、尋常ではない。世界的な盛り上がりということで見ると、確かにサッカーに分がある。だが、私が好きなのは、やはり野球だ。息子をプロ野球の試合に連れていく費用を私が負担するか、家の予算で負担するか、今後もひと悶着ありそうな予感がする。

(イラスト : ミサイ彩生)