レストラン株BEST20 外食が復活する
ここ10年で2・8兆円も売上高が減少した外食産業だが、レストラン系は健闘。アベノミクス効果で真っ先に売り上げ増が期待できるジャンルとして注目を浴びている。最強株に君臨するのはどの会社?


デフレに飽きた女性に人気かどうかが決め手!

われわれ個人投資家にもおなじみの外食産業から最強株をランキングしてくれたのは、経済アナリストの崔真淑さん。

「景気が回復すると肉やすしの需要が高まるといわれていますが、ロイヤルホストでは2000円以上もするステーキの売り上げが急増しているとか。私の知人が高級レストランを営んでいますが、今年に入って客数がかなり増えたようです。つまり、アベノミクス効果で外食産業にも大きな変化が起きているのは事実。デフレで低迷が続いたレストラン株ですが、株価上昇の続く花形スター銘柄誕生の予感大です」

実際、「食の安全・安心財団」が集計したここ10年の業態別売上高を見ると、外食産業全体では10・9%も売上高が減少。喫茶店や居酒屋が15%前後も落ち込む中、レストランと食堂だけはマイナス2・8%の落ち込みと底堅く推移。デフレ地獄の中で、なんとか踏ん張ってきたのだ。

「同じレストラン関連といっても、円安で原材料高が響くファストフード業界には期待しづらいところ。より価格転嫁しやすいレストランチェーンのほうが有望です。15年も続いたので誰もがすっかり慣れっこになりましたが、やはり、男性に比べて女性はデフレに弱いもの。できることならぜいたくをしたい欲求が強い。そのため今後は、女性にウケのいい外食産業の収益アップに期待が持てそう。反対にいまだに男性客中心で、値下げ競争に走る吉野屋など牛丼チェーンは期待薄です」と崔さん。

女性は食の安全にも出費をいとわないので、有機野菜など食材にも気を使った価値創出型の外食・居酒屋チェーン株が狙い目といえる。

さらに円安トレンドの今は、積極的な海外進出を成功させた企業にも注目したいところ。

「中国をはじめ海外店舗数が1000店を超えたサイゼリヤや、東南アジアで若者に大人気の大戸屋などが有望そうです。ユニクロのファーストリテイリングは、海外売上高が急伸して株価も半年で2倍高。その再来に期待したいですね」

また、ワタミのように居酒屋から老人ホーム経営、弁当宅配など多角化経営を進めている企業、ゼンショーのように積極的なM&Aで売り上げ増とコスト削減を推進する企業にも投資妙味あり。

「アベノミクスの命運は、デフレに慣れ親しんだ庶民が外食や買い物を増やして内需が拡大するかどうかにかかっています。レストラン株は実際に店を訪れて、勢いを肌で感じたうえで投資できる点が魅力ですね」

外食産業の売り上げはこの10年で激減…でも、レストランは健闘!



レストラン株ランキングのポイント
?好景気といえば肉とすし!ステーキ店、回転ずしチェーンに期待。

?デフレに飽きた女性がまず財布のヒモを緩めて内需拡大。女性向けが◎。

?多角化や買収などで個人消費に幅広く網をかけた企業ほど底力あり!

1位 ちきり
女性に大人気でタニタ食堂の展開にも期待できる!
関西中心に「KICHIRI」を展開、首都圏にも進出中の居酒屋・飲食チェーン。全体としては売上高の減っている居酒屋だが、女性に人気の同社は例外。体脂肪計のタニタと組んで東京・丸の内や品川の病院内にタニタ食堂を開店し、話題や人気を集めている。健康米など食の安全を意識した料理が評判で、今期45円の初配当。

2014年6月期も新規14店の出店攻勢で、営業増益予想。株価は7月1日の1対3の株式分割発表を受けて急騰。



2位 クリエイト・レストランツ・ホールディングス