「トラブゾン狂騒曲 小さな村の大きなゴミ騒動」ポスター

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トルコのとある小村でのゴミ処理場建設問題に、「ソウル・キッチン」のファティ・アキン監督が追ったドキュメンタリー「トラブゾン狂騒曲 小さな村の大きなゴミ騒動」の予告編が公開された。

舞台は、トルコ北東部トラブゾン地域の小さな村チャンブルヌ。この緑豊かな美しい村に、ゴミ処理場建設計画が持ち上がる。ゴミを集めた地区からは悪臭が漂い、におい消しのために香水をまいたり、ビニールシートで土壌汚染を防ごうとしたり、政府の計画はあまりにずさんすぎるものだった。三大映画祭で受賞経験のある気鋭アキン監督が村人とともに建設阻止に立ち上がり、5年をかけて撮影した渾身のドキュメンタリー。

現在トルコでは、イスタンブール中心部の再開発計画を発端にした大規模な反政府デモが行われ世界的な注目を集めているが、本作では黒海にほど近い美しい村で、ゴミによる環境汚染のために村人が通常の生活を営むことが難しくなっていく様を映し、トルコ政府の無責任な対応を非難する。また、我々日本人も他人事ではすまされないことに気づくだろう。

予告編では、多数のカラスが群がるゴミの山、悪臭に鼻をふさいで生活する村民の姿、汚水があふれて川に流れ込む様など、ゴミ公害に苦しむ村の現状を映し、利益中心の中央と、そのしわ寄せをくう地方を対比させながら、観客に問題提起する仕上がりとなっている。

「トラブゾン狂騒曲 小さな村の大きなゴミ騒動」は8月全国順次公開。

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