――そして「21」、この楽曲についてはどうでしょう?

多田:この楽曲は『キングダム』のエンディングテーマに起用されています。原作を読んでから感じ取ったものを詩に託しました。『キングダム』の登場人物は自分たちの国やポリシーやプライドをかけて、命を削って戦っていく物語。僕たちも音楽に命をかけて戦っていますが、ファンの皆さまにもそういったものを見つけてほしいし、見つけたらなら全力で向かっていってほしいというメッセージを込めました。僕たちとファンでお互いに激励しあうような作品にしたいと思いました。人が死んだ時、21g軽くなるらしいのですが、その21gは魂の重さという仮説があって、そこをタイトルにしました。よりリアルな部分を表現できたかなと思っています。

小原:私たちもいつまでThe Sketchbookをやれるかわからない、だからこそ今しかできないことを全力でやりたいと思っています。魂がある限りThe Sketchbookとして何ができるか、それを一生懸命悔いの残らないようにやり続けたい。ファンの子たちにも置き換えられると思いますし、お互いがんばろうというメッセージを受け取ってもらいたいです。

渡邊:個人的にもこの詩のメッセージは好きです。魂やハートというのはどんな活動においても大事。魂がこもっているかどうかは、なんだかんだ伝わってしまいますよね。僕たちのライブに関しても迷いがあったりすると、何となく伝わってしまうことがありました。尊敬できるアーティストさんでもやはりハートを感じますしね。この曲は『キングダム』の戦国武将たちの命のやり取りに寄り添いつつも、欠けてしまいがちなハートの部分を喚起させてくれるような歌詞。『キングダム』を通して多くの人に聞いてもらいたいですね。…続きを読む