テーマ物色が一巡すると、下値不安の少ない出遅れ株の出番
ほとんどの銘柄が上がる?底上げ相場〞が展開されてきただけに、大半の投資家は「もはや割安株は残っていない」という先入観を抱きがち。だが、依然としてマーケットには、しっかりと利益を稼いでいるにもかかわらず、株価が不当に安い水準のまま放置されている銘柄が少なくない。


テーマ株で儲けた資金が割安銘柄に向かう

半年も株価が上がり続けたとはいえ、現状の株価水準はファンダメンタルズに対して適正で、特に割高感はない。ただ、今後の推移については、企業業績の見通しやインフレ動向が決定づけていくだろう。

そして、すでに多くの銘柄が高値圏に達しているものの、今からでも出遅れ修正を期待できる割安銘柄は存在する。もともとPBRが低かったうえ、ちゃんと利益を稼いでいるのにPERが低いまま放置されている銘柄がそれだ。

安定的に黒字を出しているものの、派手な伸びが期待できないことから割安に放置されてきたのだ。こうした出遅れ株は、えてしてテーマ物色が一巡したころから動き始める。テーマに乗った銘柄を利食った後、下値不安の少ない割安銘柄に資金をシフトする投資家が増えるからだ。

おそらく、6月がその頃合いとみている。2014年3月期の会社計画を発表する際に保守的な今期見通しを立てる企業が相次ぐことで相場が調整色を強め、外国人投資家がいったん利益を確定させるという展開も考えられる。

前述の条件に加えてROEも高水準に達していれば、外国人投資家などに率先してキャッチアップされる可能性が高いだろう。具体的に銘柄を選ぶ際のスクリーニング条件は、下記の通りとなる。

これらを満たす銘柄群の中から、業績が良好で株価が日経平均よりもアンダーパフォームしているものを選べばいい。通常、出遅れ株はPBRやPERが適正な水準まで戻れば上昇が止まりがちなのだが、ROEが高い銘柄はさらに化ける可能性を秘めている。

とにかく、相場がここまで回復してくると、今までのように何を買っても正解という状況ではなくなるものだ。テーマ株の値動きが鈍くなってきたら、出遅れ株を仕込んでおきたい。

個人投資家にもできる西村式スクリーニング
ROE(自己資本利益率)が10%以上
株主から託された資本をどれだけ有効活用して利益を稼いでいるのかを示した指標がROE。これが高いほど、効率的な経営が実践されていると評価できる。外国人が重視。

PER(株価収益率)が15倍以下
その企業が稼ぎ出している利益と株価の水準を比較した指標。この倍率が低いほど、儲かっているのに株価が不当に低いと判断できる。一般的には、20倍以下なら割安。

PBR(株価純資産倍率)が2倍以下
その企業が保有している資産と株価を比べたのがPBR。1倍を下回ると、株価が資産価値を割り込んでいることに。昨年11 月までは、主力株さえその憂き目に遭っていた。

2つ以上の条件を満たせば、業績とチャートに注目
上記3つの条件を設定してスクリーニングを実施。さらに、ピックアップされた銘柄の業績とチャートを個々にチェック。利益が出ているのに株価が安い銘柄に的を絞ろう。



ウェブクルー(東証マザーズ・8767)
単なる保険の代理店にあらず、積極的に多角展開
生活全般の比較サイトを運営するとともに、加入している保険の見直しを提案する生損保代理店を130店舗展開。特に目新しさを感じない業態だが、意外に収益性の高いビジネスモデルだ。

社長が新規ビジネスに敏感で、外食にも手を広げる一方、子会社を通じて太陽光発電の分野にも進出中だ。ROEが高いのに株価が出遅れている銘柄の典型。



宝ホールディングス(東証1部・2531)
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