猫ってなんで高いところばっかり登るの?

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自分では降りられないような場所に後先考えずに登ってしまう…。猫は何でこんなに高いところが好きなのでしょう。猫が高いところを好きなのは、このように様々な理由があるようです。

■外敵に襲われる心配がなく、広い視野で獲物を発見できるから

本来、野生で生きていた猫は、自分で獲物をとるのと同時に、自分よりも大きい動物からは狙われる立場にいます。そのため自分の身を守る防御と、獲物を狙う攻撃が同時に行える木の上などの高い場所は、猫にとってとても便利な場所なのです。猫が高いところを好むのは、本能とも言えます。

■高い場所でも平気な理由

猫が高い場所でも細い道でも、登ったり渡ったりするのがへっちゃらな理由は、猫が食料にしていた獲物が小さいこととも関係があるようです。ネズミや小鳥などは御存じのとおり、狭い場所や高い場所にいることの多い獲物です。

また他の動物なら身動きが取れないような場所でも、猫には非常に柔軟な骨格と強い筋肉、優れた平衡感覚があるため、身軽に登ったり狭い通路を渡ったりすることができるのです。

■高い場所から飛び降りても平気な理由

猫が高い場所から飛び降りても、かっこよく着地を決められる秘密は、内耳と耳の中に理由があるとのこと。猫の内耳には人間と同じように平衡感覚をつかさどる三半規管がついているのですが、三半規管とともに平衡感覚をつかさどっている「前庭」という器官が、猫は特に発達しています。

ある程度高い場所から飛び降りても、かっこよく着地を決められるのは、落ちている時にすばやく平衡感覚が取り戻せる、優れた能力が内耳にあるからなのです。また猫独特の柔軟性、発達した筋肉もしっかり着地するのに役立っています。

■猫にとって一番危険な高さは、2〜3階?

動物病院の臨床例では、2〜3階の高さから落ちてしまった猫よりも、7階以上の高いマンションから落ちてしまった子の方が助かるケースが多いのだそうです。高所からの落下では、3〜7階、7階以上、2〜3階の順番で助かる可能性が高いと言われています。

2〜3階からの落下は、落ちる時に地面への落下体勢を準備する時間が足りず、頭や体を地面にぶつけてしまう可能性が大きいようです。高い場所で猫を飼っている場合は注意しましょう。

■フライングキャットシンドロームに気をつけて!

現在でも原因はわかっていませんが、猫が突然、高層階から飛び降りてしまう症状を起こすことがあるようです。この症状の怖いところは、足をすべらせて落っこちるのではなく、自分で宙に飛び出してしまうというところです。

虫がいないような高層階でも症状を起こす猫がいるようです。研究報告によると、フライングキャットシンドロームでの生存率は9割以上と大変高いようですが、それでも飼い主さんにとってみれば非常に危険な症状です。高い場所で猫を飼っている場合はベランダなど、危険な場所に出さないよう注意が必要です。