日本テレビ「有吉反省会」(16日放送分)では、プロレスラー・長州力がゲストで出演した模様を放送。ファンの間では、すっかりお馴染みとなっている、その滑舌の悪さを反省した。

「私、長州力は1974年新日本プロレスでデビューして以来、リング上のマイクパフォーマンス、テレビや雑誌のインタビューなど、様々な場所で発言して参りましたが、滑舌が悪いせいで何を言っているか分からず、皆さんにご迷惑をおかけしたことを反省しに参りました」。冒頭でこう語った長州だが、滑舌の悪さについては「全く感じてなかった。今も」と、自分では分かっていないことが判明した。

有吉弘行から「周りから言われることはなかった?」と訊かれても、「ないですね」「悪いですか?」「(昔から?)だから、分からない」「しゃべれてるでしょ?」と反論する長州。だが、番組が用意した長州の記者会見や対談の映像などを見た上で、改めて有吉から「これ、(何を言っているのか)ご自分で分かります?」と訊かれると、「分からない」と大笑い。ファンの間では名シーンとして知られる、通称「コラコラ問答」(※)を見ても、自分が何を言っているのか分からず、額に手をやって笑うしかなかった。

すると、番組では、長州の滑舌の悪さを証言する証人達の談話を放送。ここでは、1997年〜1999年に長州の付き人を務めたという真壁刀義(新日本プロレス)が「何を言ってるのか、最初分からなかった、本当に。訊き直していいのは2回まで。3回目はねえわけよ。(何を言ったか)賭けに出るわけ。(間違ったら)バチーンってひっぱたかれる」と振り返り、長州のインタビューを担当した井上記者は「インタビューして、編集部に戻ってきて、テープ起こしをやるわけですよ、音声を聞きながら。それが多分、通常の3倍くらいはかかる」と語った。

また、長州の永遠のライバル・藤波辰爾に至っては、「つい最近、二人でドライブしたことがあったんですよ。熱海まで色んな話をした。過去のこと、色々話をしたんだけど、僕も運転しながら、頷いてはいたけど半分は分からなかった」と衝撃の事実を告白する。

VTRを見終わって、「どうすればいいですか?」と尋ねた長州は、日本テレビでアナウンサーの育成を担当する豊田順子アナを尋ねることに。豊田アナから口の開き方や舌の位置を修正させられた長州は、「普段どれだけメチャクチャに喋っているか分かりますね。ちょっとこれから意識をして喋ってみます」と述べつつ、豊田アナから「キレていませんか?」と言われると、「キレていません」と滑らかな口調で答えたのだった。今後、長州がリング上でマイクパフォーマンスを行う時、ファンは聞き取ることができるのか――、俄然注目となりそうだ。

※2003年11月の会見時に起こった故・橋本真也さんと長州による口論。互いに「コラ」を連発し、ファンの間では「コラコラ問答」と呼ばれ、その動画も出回った