「船酔いという致命的な弱点を持っている」と笑う白石氏

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世界中で愛読されている「コンチキ号漂流記」を元にした海洋アドベンチャードラマ「コン・ティキ」の親子試写会が6月15日、都内で行われた。父の日であるこの日、本年度「第32回イエローリボン賞(ベストファーザー)」を受賞した海洋冒険家の白石康次郎氏がトークショーを行い、冒険や自然の魅力を子どもたちに熱く語った。

いかだ「コン・ティキ号」で8000キロの太平洋航海に成功した男たちの実話を映画化。1947年、ポリネシアのファツヒバ島で、現地民と暮らしながら研究を続けていたノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールが、「ポリネシア人の祖先は南米から海を渡ってきた」という学説を証明するため、5人の仲間とともに風と波だけを頼りに航海に挑む姿を描いた。

ヨットでの世界一周をはじめ、これまで数多くの冒険に繰り出してきた白石氏は、「海が目の前の鎌倉で子ども時代を過ごしたので、水平線を見て『この先に何があるんだろう?』が最初の冒険の動機だった。この先に本当にハワイがあるのか、アメリカがあるのか。ヘイエルダールと同じくこの目で確かめたかった」と冒険心をくすぐられたという。しかし、「海が好きなのに船酔いが激しいという致命的な弱点を持っている(笑)。だけど初めてマグロ船に乗って見た透き通るような海は、いまだに目に焼き付いている」と目を輝かせた。

また、「昔はインターネットもなく今と違って情報がなかった。分からないことが多かったけど、その分ロマンがあった。ヘイエルダールには強い意志があったけど、学説の証明は半分くらいで、とにかくやってやろうと血が騒いだのが半分だったと思う」と推察。本作の映像美にも感銘を受けたといい、「水の表現が素晴らしく、海への違和感が全然ない。見ていてワクワクするし、冒険心が出てきた」と太鼓判を押した。

そして、「勉強は大人になってからいくらでもできる。子ども時代の夏休みは生涯残る一生の宝。海でも山でも川でも一緒に連れて行って遊んであげてほしい」と親へ呼びかけ、子どもたちには「いかだもヨットもプラモデルの大きい版みたいなもの。できるかできないかじゃない。やるかやらないか」と熱く語りかけた。

「コン・ティキ」は6月29日から全国公開。

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