カークを演じるクリス・パイン

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 映画『スター・トレック』で主人公ジェームズ・T・カークに抜てきされた俳優のクリス・パインが、シリーズ最新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』について語った。本作のJ・J・エイブラムス監督との出会いをきっかけにハリウッドスターへの道を歩み出したクリスにとって、本作を語る上でJ・Jの存在は避けて通ることができないという。


 シリーズ1作目の『スター・トレック』(2009年)が公開されたとき、クリスはまだ20代。『プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング』などに出演していたが、まだ知る人ぞ知る俳優といった存在だった。だが『スター・トレック』が大ヒットを記録すると、自身も若手俳優の登竜門として知られるMTVムービー・アワードのブレイクアウト・スター賞にノミネートされ、一躍知名度を上げた。


 それから4年後に公開されるシリーズ第2作の本作では、まるでクリスが30代になったのを反映したかのように、劇中でカークは大人になることを求められる。そのきっかけとなるのが、ベネディクト・カンバーバッチ演じる悪役ジョン・ハリソンの存在だ。「彼は肉体的に強靭であることに加えて、心理戦にも長けているんだ。とりわけ、カークを標的にしてくる……というのも、カークはエンタープライズ号の船長でありながら、自信過剰だという欠点がある。そこをピンポイントで突いてくるんだ」。


 ストーリーが進むにつれ、リーダーとしての資質を問われることになるカークの変化がストーリーの肝だというクリス。そのクリスが理想のリーダーとして挙げたのが、本作のJ・J・エイブラムス監督だ。「J・Jは素晴らしい指揮者のような存在だ」と評すると、「俳優の仕事は、ほかの職業とは違って、何かを正しい方法でやることだけが全てじゃない。時にはそういった既成概念から解き放たれる必要もある。僕自身、そういったレベルにはまだまだだと思うことはあるけれど、J・Jはそのペース配分がとてもうまい。だから、僕たちはJ・Jに全てを委ねさえすればよかったんだ」と明かす。


 J・J、そして『スター・トレック』との出会いを経たクリスはその後、『アンストッパブル』のトニー・スコット監督、そして『Black & White/ブラック & ホワイト』のマックG監督といったヒットメーカーとタッグを組んだが、「そういうバランスの良さは全ての監督が持ち得るものじゃない。J・Jは特別だよ」とすっかり心酔している様子だ。強い信頼で結ばれたJ・Jとクリスが2度目のコンビを組んだ本作では本当のリーダーになろうともがくカークを熱演したクリスはもちろん、そうした演技を俳優から導き出したJ・Jのリーダーシップにも注目したい。(編集部・福田麗)


映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は8月23日より全国公開