「大統領の料理人」の一場面(C)2012 Armoda Films- Vendome ProductionWild Bunch  France 2 Cinema

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“フランス最後の国父”と称されるフランソワ・ミッテラン大統領に仕えた、仏官邸史上唯一の女性料理人の実話を映画化した「オート・キュイジーヌ(英題)」の邦題が「大統領の料理人」になり、9月に劇場公開されることが決定した。

デビュー作「恋愛小説ができるまで」(1990)で注目を集めたクリスチャン・バンサン監督が、ヒューマンドラマ「神々と男たち」(2010/グザビエ・ボーボワ監督)のエチエンヌ・コマールとともに脚本を手がけた本作。ミッテラン大統領のもとで働いたダニエル・デルプエシュ氏の体験をもとに、女性シェフの奮闘を描く。

片田舎のレストランを経営しているオルタンスは、ミッテラン大統領の指名によって官邸“エリゼ宮”のプライベートルームに迎えられる。オルタンスは、規律に縛られた男社会の厨房で孤立しながらも、ひたすらに料理の味を追求。やがて、オルタンスの情熱が冷え切っていた厨房を刺激していく。

「地上5センチの恋心」(2006)などで知られる女優カトリーヌ・フロが、あて書きして脚本を執筆したというバルサン監督のラブコールに応え、デルプエシュ氏と直接対面することで主人公オルタンスを演じた。キャスティングが難航したミッテラン大統領役は、小説家で哲学者のジャン・ドルメソンが抜てき。エリゼ宮での撮影に加え、現場には本物の厨房が用意され、パリのミシュランシェフや雑誌「ELLE」のフードスタイリストが監修で参加している。

「大統領の料理人」は、9月に全国で公開。

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