「今日の山羊座は、会社で思わぬ反感を買ってしまいそう」
「O型の方は、少し遠出をすることによって、素敵な異性と出会えるかもしれませんよ」
「そんなあなたのラッキーアイテムは、レトロな印象のダテメガネ」

 朝の情報番組で見た占いの結果は、なんとなく頭の片隅に残っているもの。できる限り良い結果であって欲しいですが、そうもいかないのが占いの面白いところ。
 
 作家の角田光代さんは、とある仕事で、占いを立て続けに10件受けたことがあるそうです。手相や四柱推命や占星術などの占いを受け、同じ結果になるのか、違う結果になるのかを試したのです。

 テーマは、「仕事を増やすべきか減らすべきか」というもの。相談した結果、9人が「増やしてかまわない」と、同じ事を言ったのだそうです。表現や付随するものは異なりますが、おおむね同じ答えになったとのことです。

 ところで角田さんは、占いの結果よりも印象に残ったことがあるといいます。それは、占いのあとに伝えられた様々なアドバイス。データではなく、占い師自身の経験に基づいた言葉であったため、心に残ったそうです。

 「携帯で儲けろ」や「男性を立てろ」、「ネットスーパーを利用しろ」といった謎のアドバイスを言われたりと、かなり主観的な言葉ばかりを浴びせられたという角田さん。その内訳を、占いの結果が三割、占い師によるアドバイスが七割であったと、振り返っています。

「まったく見ず知らずの人の、もしかしたらものすごく主観的なアドバイスにお金を支払うって、よく考えたらなんとも不思議なことではある」(角田さん)

 試した占いは安くて3,000円、高いところでは20,000円だったとのこと。これを安く感じるか、高く感じるかは、あくまでも受けて次第であるということも、占いの不思議な魅力なのかもしれません。



『世界中で迷子になって』
 著者:角田 光代
 出版社:小学館
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