今回、紹介する「華麗なるギャツビー」は、とにかく女子に見てもらいたい映画です。衣装やアクセサリー、セット、そして音楽が、それはもうゴージャス! うっとりした気分で、ドラマチックなストーリーの“ギャツビー”の世界に浸るうちに、日頃のストレスを忘れさせてくれる、そんな映画です。


「華麗なるギャツビー」
 アメリカ文学を代表する、20世紀最高の小説の1つと称される、F・スコット・フィッツジェラルドの『グレード・ギャツビー』。これまで何度も映像化されてきたこの名作を基に、「ムーラン・ルージュ」「ロミオ&ジュリエット」のバズ・ラーマン監督が独自の解釈と想像力で、新たな映画を誕生させました。本作で、ルックスも財力も完璧でありながら、秘密を抱える陰のある主人公ジェイ・ギャツビーを演じたのは、「ロミオ&ジュリエット」でもラーマン監督と組んだレオナルド・ディカプリオです。

 1922年、景気のいい世の中で人々が浮かれ騒いでいるニューヨーク。そんな中、ある大富豪が毎夜、宮殿のような大邸宅で豪華絢爛なパーティーを開いていました。莫大な財産と、誰もがうらやむ美貌を持つ完璧な男、ジェイ・ギャツビー。パーティーには大勢の客が詰め掛けますが、謎めいた彼を詳しく知る者はいません。


 隣の家に住む、証券会社に勤めるニック(トビー・マグワイア)は、ある日、ギャツビーからパーティーに招待されます。彼と対面したニックは、ギャツビーの完璧なほほ笑みに目を奪われ、話をするうちに彼と親しくなっていきます。


 ニックをドライブに誘ったギャツビーは、彼に「真実を話そう」と言い、自らの生い立ちを打ち明けます。裕福な名家に生まれて、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれたぜいたくな暮らしを送ってきたこと。戦争では数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身であること。そんな出来過ぎた話を聞いたニックは、「彼は何かを隠している」と直感します。


 やがてニックは、ギャツビーには危険な人脈があること、そしてニックの親戚のデイジー(キャリー・マリガン)とギャツビーには秘められた過去があることを知ります。デイジーにはトム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)という夫がおり、トムはニックの友人ですが、ギャツビーはニックに、デイジーとの再会の仲介を頼みます。



 ギャツビーがこの街にやって来た本当の目的とは何か? なぜ毎晩、豪華なパーティーを開いていたのか? 秘密を抱える彼が、人生の全てを懸けてかなえたいこととは? そして、ギャツビーの正体とは一体……?



 ギャツビーとデイジーの過去は徐々に明かされていきますが、2人が再会したとき、デイジーは既に人妻でした。ギャツビーは、彼女の親戚のニックも一緒に自宅に招きつつ、デイジーとのつかの間の時間を過ごします。ギャツビーとデイジーの引かれ合う気持ちが痛いほど伝わってきて、すごくドキドキしますが、2人が突き進んでしまったら、やっぱりそれは不倫になってしまうんですよね……。



 この映画で使用されたジュエリーは、ティファニーによって特別にデザインされたものだそうです。さらに、40点を超えるプラダとミュウミュウの、豪華なカクテルドレスとイブニングドレス、ブルックス ブラザースによる男性陣の衣装、モエ・エ・シャンドンのシャンパンなど、劇中に登場するもの全てがゴージャス!


 人気ラッパーで、ビヨンセの夫であるショーン・“ジェイ・Z”・カーターが、本作のエグゼクティヴ・プロデューサーと、サウンドトラックのエグゼクティヴ・プロデューサーを務めているのも話題。映画を見る前は、ビヨンセやウィル・アイ・アムなど、ヒットチャートをにぎわすアーティストたちの音楽は、「華麗なるギャツビー」の時代背景には合わないような気がしましたが、本編に見事にマッチしており、映画を盛り上げています。

 長くなりましたが、本作の見どころはあまりにも多く、紹介したいことばかり。なんと言っても一番の魅力は、主演のレオナルド・ディカプリオ。複雑なキャラクターであるジェイ・ギャツビーを熱く演じています。彼のギャツビーは、いつまでも見ていたい気持ちになりました!


 ぜひ「華麗なるギャツビー」を見て、しばらくの間、日常を忘れて、ゴージャスな気分に浸ってみてはいかがでしょう!?

「小説『グレード・ギャツビー』の映像化作品」DVD紹介

「華麗なるギャツビー」


 F.スコット・フィッツジェラルドが、1920年代のアメリカのジャズ・エイジを舞台に書いた原作を、フランシス・フォード・コッポラの脚本によって映画化。主人公ギャツビーを、名優ロバート・レッドフォードが演じている。ギャツビーには、青春時代に心から愛した女性デイジー(ミア・ファロー)がいた。だが、彼がフランス戦線に従軍し、戻ってきたとき、彼女は大富豪のトム(ブルース・ダーン)と結婚してしまっていた。1974年度のアカデミー賞で、音楽(編曲・歌曲)賞と衣装デザイン賞に輝いた、豪華キャスト・スタッフによるスタイリッシュな作品。

1974年/アメリカ/ロバート・レッドフォード、ミア・ファロー
パラマウント ジャパン/Blu-ray2500円/DVD1500円/発売中
「華麗なるギャツビー」

 ロバート・レッドフォード主演の伝説の映画「華麗なるギャツビー」をリメイクしたTV映画。デイジー役はオスカー女優のミラ・ソルヴィノ(「誘惑のアフロディーテ」)、ギャツビー役は実力派俳優トビー・スティーブンス(「007/ダイ・アナザー・デイ」)。旧作では描かれることのなかった、ギャツビーとデイジーが初めて出会うシーン、そして別れまでの物語を新たに描き、濃密かつ鮮烈な仕上がりになっているのが見どころ。ギャツビーは、富豪や著名人を大豪邸に招待し、毎晩、盛大なパーティーを催していた。それには、ある目的があった。

2000年/イギリス・アメリカ/ミラ・ソルヴィノ、トビー・スティーブンス
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