海外売上高比率30%以上で今期業績予想が引き上げられた株のランキング

落ち着いた気分で息の長い株価上昇を狙いたいなら、好業績株で決まり。円安が吉と出る好業績サプライズ銘柄は?


海外売上高比率30%以上の自動車やその周辺企業が有望分野

「アベノミクス相場の節目として7月の参議院選挙が意識されがち。しかし、世論調査を見ても自民党の大勝はほぼ間違いないところ。そうなると、長期安定政権誕生を投資の前提条件にすることが多い外国人買いは7月以降も加速するはず。株価の上昇は夏を越えて、まだまだ続きそうです」と予想するのは、みずほ証券リサーチ&コンサルティングの米澤忍さん。

今後も長丁場の外国人買いが続くとすれば、やはり、好業績企業の株価が長期的かつ安定的に上昇を続けるはず。

「今年の上場企業にとって、大きな収益インパクトといえば、急速な円安進行です。そう考えると、海外売上高比率が30%以上あって現在の円安進行が収益アップに直結する輸出関連企業が好業績株の最有力候補でしょう。アベノミクス相場が始まった11月中旬と直近の4月中旬を比べて、今期(3月決算銘柄は2014年3月期)業績に対する各社アナリストのコンセンサスが大きくアップした銘柄には、株価躍進に期待が持てそう」と米澤さん。

こうした観点で、5カ月前と現在のアナリストによる今期予想経常利益の増加率で銘柄スクリーニングを行なうと、自動車関連株がランクイン。

自動車輸送を手がける川崎汽船や主力の「レガシィ」が北米で空前の大ヒットを続ける富士重工業、自動車向け樹脂を手がけるエンプラスなど、自動車関連株に対する業績上ブレ期待が高まっていることが明らかになった。

円高・ウォン安で韓国メーカーとの価格競争に苦戦していた鉄鋼会社のJFEホールディングスなども、円安による競争力向上で自動車向け特殊鋼の販売増が見込めそうだ。「半面、パナソニックやソニー、シャープといった総合電機は今後も厳しいかもしれません。願わくば、今期こそ業績上方修正に期待したいところですが……」

米澤さんによると前期決算発表の段階ですでに今期業績予想を上方修正した企業ほど、さらなる業績サプライズが期待できて有望だとか。

結論としては、自動車の輸送、自動車向け電子部品、鋼材など商品に違いはあれど、円安で国際競争力を増した自動車関連株が最強の好業績セクターだ。

これまで金融、不動産関連に偏りすぎた狂乱相場が多少落ち着けば、王道の好業績株に対する見直し買いが活発化するはず。持続的な株価上昇に期待が持てそうだ。



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1位 川崎汽船
景気敏感株の代表銘柄!自動車輸送拡大で業績拡大

大手海運株は、世界的な景気動向に業績と株価を大きく左右される銘柄である。なかでも川崎汽船は自動車向けの輸送に強く、世界の自動車販売の増加が輸送量アップ、そして業績アップに直結する。

中国の成長鈍化への懸念は残っているが、米国景気の回復や欧州不安の後退などで、今後さらに世界的に貨物の動きが活発化するとみられる。

ここに来て原油高騰が一服したことも朗報だ。



2位 富士重工業
北米販売比率が高水準。クルマ好きに受けるクルマづくり

売上高の7割近くを海外が占める。北米での販売がもともと多く、昨年からは北米での新型車種が好調。海外生産の段階的な拡大が予想され、今年から採算はさらに向上するだろう。「スバル」ブランドの自動車は、日本でも米国でもクルマ好きの人たちに大人気である。

ハイブリッド車の販売も迫っており、今までエコカーに興味のなかった若者層にも受けそうだ。



3位 JFEホールディングス