中国メディア・中国国際放送局は14日、日本の上田秀明国連人権大使が先月22日の国連の会議において英語で「黙れ」と発言したことについて、日本国内からも批判があがり、上田大使の辞職を求める声が高まったと伝えた。

 記事は、同22日にジュネーブで開かれた国連拷問禁止委員会の会議において、日本の司法制度についてモーリシャスの委員から批判を受けて反論した際、会場から起こった苦笑の声に対して「黙れ」と発言したことを紹介。この動画がユーチューブ(YouTube)上に公開されたことで上田大使に対する批判が一気に高まったことを伝えた。

 また、外交官が国連会議の場で粗暴な言動を行うのは極めて異例としたうえで、日本のインターネット上からも「外交イメージを損ねた」「老害」などの批判が続出し、直ちに呼び戻したうえで更迭するよう日本政府に要求する声も出たと伝えた。

 上田大使は今年69歳。1967年外務省入りし、オーストラリアなどの大使を歴任、2008年に国連人権大使に就任した。記事は、上田大使は外務省のエリート部隊に属するものの、その能力不足が以前から指摘されていたことを紹介。今回の「黙れ」事件によって、豊富な海外経験はあくまで表面的なものであり、実際の英語能力は「相当まずい」ことが露呈したと評した。(編集担当:今関忠馬)