東西南北に長く延びる日本列島。それゆえに、地方によって気候や気温が大きく違ってきます。ほかの地方の人から見ると思わずビックリしてしまうような、風土に合わせた習慣や暮らしの知恵もいっぱいあるはず。そこで、全国の社会人500名に、住んでいる地方や出身地、もしくは友人の出身地や旅先など、地方ならではの“住まいの工夫”を聞いてみました。



■少しでも涼しく。暑い地方ならではの工夫・「熊本では、ゴーヤのカーテンを夏の間つける。それで家の中がかなり快適になる」(男性/29歳/食品・飲料)・「京都の夏は暑いので、家の前に打ち水をする」(女性/27歳/その他)・「沖縄では、水不足になりやすいため、家の上に雨水をためるタンクがある」(女性/31歳/マスコミ・広告)

夏の暑さが厳しい地方では、日差しを遮り暑さを和らげるために、すだれやグリーンカーテンを活用している人が多いようでした。ほかに、家の前の道路や庭などに水をまく、打ち水の習慣がある地方も。日本の夏は全体的に暑いので、ほかの地方の人も、こうした昔ながらの暑さ対策を見習うといいかもしれませんね。また、西日本の中でも、もっとも南西に位置する沖縄では、暑さに加え、地形の影響もあって水不足になりやすいという問題が。そのため、屋根の上に給水タンクを備えている家が多いそうです。

■二重サッシは当たり前。雪国ならではの工夫・「出身地の秋田では、どの家も玄関のドアが二重、窓も二重で防寒対策」(女性/29歳/機械・精密機器)・「出身地の長野では、冬寒く、水道管が凍ってしまうので、水道管にヒーターがついていました」(女性/23歳/アパレル・繊維)・「北海道の私が住んでいる町では、冬は外気を取り込んで、冷蔵庫要らずの食糧庫があった」(女性/31歳/団体・公益法人・官公庁)

降雪量の多い地域の冬の暮らしは、特に厳しいものです。雪かきは日常茶飯事、防寒のため、窓は二重サッシが当たり前。さらには扉まで二重になっていたり、水道管が凍結しないようヒーターをつけていたりと、さまざまな防寒の工夫がなされているようです。西日本など温暖な気候の地方に住む人から見ると、想像のつかない生活ですよね。

■瓦も看板も飛ばされる!? 台風が多い地方の暴風対策・「地元の大分では、しょっちゅう大きな台風が来るので、台風が来るたびに窓が割れたり瓦が落ちたりする。窓が割れても飛び散らないように、ガムテープを窓にバッテンの形に貼っていた」(女性/29歳/団体・公益法人・官公庁)・「沖縄は台風が多いので看板がありません。飛ばされるからです。実際には外壁などに直接描いています。宮古島にはバス停もありませんでした」(男性/50歳以上/情報・IT)

九州や沖縄は台風が多いイメージがありますが、看板やバス停が飛ばされたり、窓が割れたりするほどの強風が吹くことは、知らない人も多いのでは? ちなみに沖縄では、上記の工夫のほか、石塀を備えたり、瓦と瓦の間を漆喰で塗り固めたりと、“台風仕様”に作られている家が多いそうです。

■家庭用除湿剤は必需品? 湿度が高い地方の湿気対策・「学生時代を過ごした富山では、湿度が高く、家庭用除湿剤が年中売っており、価格も他の地方より安かった気がする」(女性/28歳/医薬品・化粧品)・「湿度の高い滋賀県に住んでいるため、押入れなどに大量の家庭用除湿剤を置く」(男性/34歳/運輸・倉庫)

日本は全体的に湿度の高い国ですが、特に湿度の高い富山県、盆地の多い地方などに住む人は、ジメジメした湿気に日常的に悩まされている様子。そこで活躍するのが“家庭用除湿剤”です。1〜2個を置くのではなく、大量に買って押入れの中に置きまくるのがコツのよう。

住む人も、さまざまな知恵や工夫を凝らしながら、その土地に順応して暮らしているのですね。今回ご紹介した、地方ならではの“住まいの工夫”の中には、初めて知るものもあったのではないでしょうか。自分が住んだことのない地方の暮らしについては、なかなか知る機会がないものです。周囲の人にも、出身の地方の“住まいの工夫”を聞いてみると、興味深い話が聞けるかもしれませんよ。

文・本居佳菜子(エフスタイル)

調査時期:2013年5月29日〜30日調査対象:マイナビニュース会員
調査数:500件調査方法:インターネットログイン式アンケート