な、なにぃ〜っ!! 顕微鏡サイズの「バラ、スミレ、チィーリップ」の育て方だってえぇ!?

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“園芸の才” のことを英語で ”Green Fingers(緑の指)” と言います。ヴィム・ノールドウィン(Wim Noorduin)氏もそんな ”緑の指” の持ち主のひとり。でも彼が活躍しているのは庭ではなくて大学の研究室の中なんです。

ハーヴァードの博士研究員である彼が育てているのは、本物の植物ではなく、結晶体でできた顕微鏡サイズの人工の花々。今回は彼の美しい ”花畑” の写真と、世界が注目する革新的な技術の話題をお届けします。

ノールドウィン氏の作るバラやスミレやチューリップは、すべてが顕微鏡サイズ。化学反応を利用して作られた結晶体の人工花です。色は写真に着色したものですが、複雑な形は意図的に 生やしたものなんだとか。いったいどうやって!?

「この技術はとてもシンプルなんです。食塩とケイ素化合物を混ぜた溶剤が入ったビーカーに、”土” となるガラスや金属片を入れます。そこに空気中の二酸化炭素が触れると化学反応で結晶体が ”生える” んですよ」

二酸化炭素の量はフタの開閉で調節。たったそれだけで生える結晶体の形をコントロールすることが可能だと言います。専門的なことは分かりませんが、たしかに手順としてはとても単純に聞こえますよね。

これまでにも、酸化亜鉛という物質で花のような形を作る技術はあったとか。でも今回の技術が画期的なのは、コンディションを科学的にコントロールすることで「思いどおりの形を作れる」という点。

様々なコンディションを組み合わせて「茎を生やし、そこに葉を付けて、最後に花を咲かせた」のが今回の写真。これは、科学という土壌で育てる園芸と言えるかもしれません。

「事実上、生み出せる形の多様性、階層、複雑さは無限」と語るノールドウィン氏。今後は、花だけでなく自然界の様々な形の再現にトライ。より緻密なコントロールができるよう研究を続けていくそうです。

(文=黒澤くの)
参照元:smithsonian.com


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