一般女子でも突然ハマる!? めくるめく禁断の世界・BL(ボーイズラブ)入門

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みなさんは「BL」という言葉をご存知ですか? BLとは、男性同士の恋愛を描いた「Boys Love(ボーイズラブ)」の略。BL作品はいまや漫画・小説ばかりでなく、映画やアニメ、BLポーズ写真集など、ひと昔前とは比べものにならないくらい充実しています。かつては一部の「BL好き女子=腐女子」のためのものでしかありませんでしたが、最近では一般の女性の中にも、普通にBL作品を読んでいたり、突然ハマったりする人が増えているよう。そこで今回は、20〜30代の働く女性の中にどれだけ「BL」が浸透しているのか、アンケート調査を実施しました!

Q. BL(Boys Love)作品を読んだり、観たりしたことはありますか?

よくある 5.1%
ときどきある 11.8%
一度読んで(観て)、自分には合わないと思った 14.9%
ない 68.2%

「よくある」「ときどきある」「一度読んで(観て)、自分には合わないと思った」と、BLを読んだことがある人は全体の31.8%。うち「よくある」「ときどきある」という腐女子? や読んでも抵抗のない人が半数を占めることに!

BL歴20年・BLや腐女子カルチャーを専門とするフリーライターによれば、「ひと昔前までは、“腐女子”や“BL”という言葉は今ほど浸透していませんでしたし、BLはごく一部のファンが同人誌を中心にこっそりと楽しむためものでした。それがじょじょに市民権を得て商業作品も急増し、自分が腐女子であることを隠さない人も増えてきたんです」とのこと。

BLにハマる理由は人それぞれですが、大きな魅力のひとつに「異性である男性だけの絡みならば、自分の実体験と重ねることなく作品に没頭できるんです」と同氏。BLは現実との類似性が希薄、つまり“ファンタジー”であるところに女子は強く惹かれるのだとか。

ここで、BL作品に触れるために押さえておきたい基本的な用語を解説します。

・「受け」
カップルの中で受身のポジションの人物を指す言葉。男女の場合は女性を指すのが一般的ですが(逆のパターンも少なくないと思いますが……)、BLの世界では、受動的な立場の方を「受け」と呼びます。その反対は「攻め」と言われます。

・「姫受」
複数の攻めキャラから求められ、お姫様状態になっているような受けキャラのこと。漫画で描かれる際には、女性っぽいビジュアルになることが多いです。

・「カップリング」
キャラクター同士の恋愛関係を表します。「攻め×受け」のカップリングが基本ですが、攻め受けが逆転した「逆カップリング」、地位・年齢などが下のキャラが攻め、上のキャラが受けとなる「下剋上カップリング」など種類はさまざま。

そんなめくるめくBLワールドを語るうえで、避けて通れない作品が『純情ロマンチカ』(中村春菊)。コミックシリーズ累計300万部を超え、BL作品としては異例の売り上げを記録しています。同作の場合、「有名小説家(攻め)×平凡大学生(受け)」という王道のカップリング。まずは押さえておいてほしい作品のひとつです。さらにアンケートでBL作品に触れることが「よくある」と答えた人が、オススメとして挙げた作品をいくつかご紹介しましょう。

・『世界一初恋』(漫画・小説・アニメ)/中村春菊
出版社の漫画編集部で繰り広げられる美しい男たちの純愛ロマンス。前述の『純情ロマンチカ』の中村春菊が描いた漫画作品で、こちらも多くの女性読者を虜に。BL好きはもちろん、働く女子もきっと楽しめるはず!?
「BLは正直避けていたんだけど、好きな声優がキャスティングされていたので観た。際どいシーンもあったけど、意外とちゃんとしたアニメで面白かった」(28歳/金融・証券/その他)

・『真夜中のおやつ』/神田猫
人気のBL漫画家・神田猫の代表作。主人公・吾妻と8歳年下の甥っ子である大良の年の差恋愛を描いています。
「甥っ子の真っ直ぐな感じがよかった」(25歳/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)

・『12時の鐘が鳴る前に』(小説)/ひちわゆか
門限の12時までに帰らなければならない高校生家政婦(朋也)と、世をすねた医者が織りなすシンデレラ・ラブストーリー。
「BLで初めて泣けた」(23歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

・『美男の殿堂』(マンガ)/神葉理世
イケメン限定のアパートで繰り広げられる三組の恋物語。アブノーマルな展開が満載!
「貧乏な大学生が辿り着いたアパートが美形だらけで、オーナーと恋に落ちる展開がステキだった」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・『黒衣の税理士』(小説)/海野幸
税理士×ヤクザという異色のカップルが織りなすラブストーリー。主人公が税理士という設定が随所に活かされていて、働く女子からの人気も高い。
「ラブ1本より職業ネタが含まれる作品が好きなので」(32歳/情報・IT/技術職)

その他には、「ありすぎて覚えていない」(22歳/その他)、「二次創作が多いのでなんとも……」(24歳/ソフトウェア/SE・プログラマー・システム)という声や、「面白かったのは、調味料を人間にたとえて愛しあっていた作品」(29歳/その他)などという回答も。BLをまったく知らない人にはディープな世界に感じるかもしれませんが、このくらいはごく普通です。

ひと口にBLと言っても、その設定や内容、ディープ度は実にさまざまですから、まだ作品に触れたことのない人は“先輩腐女子”の意見を参考に、お気に入りの一冊を探してみてはいかがでしょうか。

※『マイナビウーマン』にて2013年5月にwebアンケート。有効回答数296件(マイナビウーマン会員:22〜34歳の働く女性)

(小山喜崇/サイドランチ)