17位 新日鉄住金(東証1部・5401)
三菱重工同様、4月以降の値動きは紙のように軽い!
東証随一の流動性で外国人の買いをどんどん吸い込む
昨年10月に新日本製鉄と住友金属工業が合併。粗鋼生産量は世界2位クラス。韓国・ポスコとの熾烈な競争で前期は1400億円の巨額赤字に転落したが、昨年末からの円安で国際競争力が回復中だ。今期は統合効果もあって大幅増収、黒字転換を果たす見込み。株価は昨年11月から100円高だが、上昇余地あり。2005年の小泉相場同様に外国人の大規模買いで株価沸騰に期待。

18位 フロイント産業(ジャスダック・6312)
安倍政権が後発医薬品の積極導入に動けば上昇が急加速する!
ジェネリック医薬の加速的普及の恩恵が続くニッチ企業
薬剤の造粒装置やコーティング装置の製造では世界シェア3位の高収益ニッチ企業。主にジェネリック医薬品(後発医薬品)向け装置が絶好調で、ジェネリック医薬品が世に広まれば広まるほど同社の収益拡大も続く。医薬品・食品添加物の製造も手がけ、無借金経営の財務力を誇る。株価は昨年1月の400円台から1750円台まで1年強で4倍増しており、今後も青天井の上昇に期待が持てそう。

19位 クミアイ化学(東証1部・4996)
コープケミカル、日本農薬など同業他社に比べて値動き抜群
「農業」といえば即反応! TPP交渉で株価も大忙し
「ピリミスルファン」など稲作用除草剤がシェアトップ級の農薬会社。北米などにも進出し海外売上高比率は38%に達する。全農が30%の株式を保有しており、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加が決まったことで、企業の農地取得などの規制緩和、その見返りとしての農家支援策拡充の両面から恩恵を受けることになりそう。株価も2011年6月から一貫して上昇トレンドが続いている。

20位 黒田電気(東証1部・7517)
半導体関連株としての業績底打ち期待プラス社名も好影響
株高で、そんなに“黒田(日銀総裁)”が好きなら…(笑)
液晶素材や車載用電子部品を扱う独立系商社。HDDや自動車部品などの製造も手がけており、スマホ向け液晶部材が好調で2期連続の増収増益予想。株価も昨年11月の安値858円から1200円台まで底打ち反転した。アベノミクスの主力銘柄とは言いがたいが、4月に入り日銀総裁と同じ“黒田”電気という社名が何かと注目されて株価の上昇速度アップ。大化け期待あり。

天海 源一郎
投資ジャーナリスト

推奨銘柄がストップ高を連発することから「Mr.ストップ高」の異名を持つ。無料メルマガ『天海のつぶやき』のほか、お宝銘柄満載の月刊CD『天海通信』も大好評。
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この記事は「WEBネットマネー2013年7月号」に掲載されたものです。