売れない小説家が死刑囚から受けた依頼をきっかけに殺人事件に巻き込まれていく様を重厚なタッチで描いていく/[c]2013「二流小説家」製作委員会

写真拡大

連続殺人犯の死刑囚から告白本の執筆を依頼されたことをきっかけに、新たな連続殺人事件に巻き込まれる売れない小説家の姿を描くミステリー『二流小説家 シリアリスト』が6月15日(土)から公開される。本作はアメリカのミステリー作家デイヴィッド・ゴードンのデビュー作「二流小説家」の映画化となるが、この原作小説、去年度の宝島社「このミステリーがすごい!」、文藝春秋の「週刊文春ミステリーベスト10」、早川書房の「ミステリが読みたい!」というミステリー小説ブックランキングの海外部門で初の三冠に輝いた話題作なのだ。

【写真を見る】本国アメリカでも高い評価を受けた傑作ミステリー小説が日本を舞台に映画化

1983年度から海外部門が発表されている「週刊文春ミステリーベスト10」では『推定無罪』(90)、『ボーン・コレクター』(99)、『ハンニバル』(00)、『ダ・ヴィンチ・コード』(06)。1988年スタートの「このミステリーがすごい!」では『羊たちの沈黙』(91)、『薔薇の名前』(86)、『シンプル・プラン』(98)。2007年から始まった「ミステリが読みたい!」では村上春樹による新訳版での『ロング・グッドバイ』(73)、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(09)、『ミレニアム2 火と戯れる女』(09)、『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』(09)など、世界的ヒットとなった作品の原作小説が軒並み1位に輝いている。

これらの小説が本国でのベストセラーを受けて日本語翻訳されているのはもちろんだが、日本の読者同様に小説の魅力に取り憑かれたプロデューサーたちが映画化実現に向けて奔走し、情熱を注いで映画を製作した結果が、世界的なヒットにつながったと言えるだろう。また、物語の舞台やキャラクターがかもし出す雰囲気、衣装や小道具などの細部に至るまで原作を忠実に映像化している作品が多いなか、本作は舞台をアメリカから日本へと移動。その大胆な改変が世界中を魅了したミステリーにどのような妙味を加えたのかは、見てのお楽しみといったところ。

「人気小説の映画化=大ヒット」という方程式を証明する一つの材料として、そして映画鑑賞の際の指針にもなっているブックランキング。海外ミステリのランキングで初の三冠を飾った傑作を映像化した本作にも大きな期待がかかっている。【トライワークス】