「ダイオウグソクムシ」のぬいぐるみを抱く石垣幸二さん

写真拡大

エサをやっても食べず絶食5年目に突入したことで、深海生物「ダイオウグソクムシ」に注目が集まっている。ニコニコ生放送では、鳥羽水族館(三重県)で飼育されているこの個体を60時間生中継する番組や、死亡した別の個体「NO.9(通称9号たん)」の追悼番組が放送されるほどだ。

そしてさらには、「ダイオウグソクムシ」の巨大ぬいぐるみが2013年6月15日に沼津港深海水族館(静岡県)で発売される。

頭から伸びる触角と7対ある脚を精巧に再現

「ダイオウグソクムシ」はダンゴムシやフナムシの仲間で、メキシコ湾などの深海の海底に生息している。海底に沈んだ大型魚類やクジラなどの死骸を食べるため「深海の掃除屋」とも呼ばれ、常に栄養豊富というわけではない深海でも耐えられる、飢餓に強い深海生物だ。

沼津港深海水族館が発売する「ダイオウグソクムシ」ぬいぐるみは全長55センチの「実物サイズ」で大きく迫力がある。頭から伸びる触角と7対ある脚を精巧に再現した。館長の石垣幸二さん自らプロデュースした商品だ。

全国の水族館に魚を供給する仕事も手がける石垣さんは、メキシコ湾から自らの手で「ダイオウグソクムシ」を日本に持ち込んだ人物。2009年には最初の「ダイオウグソクムシ」のぬいぐるみを試作した。ところが当初は再現度が低く計画はストップ。その後、よりリアルなものを目指して、ぬいぐるみ業者のティーエスティーアドバンス(神奈川・三浦市)と本格的に開発を始めた。

顔の形や脚の向き、色にもこだわり、制作担当者に何度も作り直しを指示した。一度はあきらめようと思ったこともあったが、「ダイオウグソクムシ」の実物を見せながら、少しずつ改良を重ね、1年半かけて完成にこぎつけたという。

ぬいぐるみの使い方は特に想定していないというが、「抱っこしてもいいし、子どもの枕元にあるといいかもしれない。乳母車に乗せて使うのもあり」と石垣さんはうれしそうに語っていた。

価格は6090円。予約や通販は受け付けず、沼津港深海水族館での販売のみ。