アジアの成長を享受するシンガポールのリート市場

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シンガポールのリート各社は、海外投資を中心とした積極的な投資姿勢を維持し、成長を続けています。それに伴ない、近年のリート価格は堅調に推移しており、市場規模も拡大傾向にあります。

シンガポールの国土は、東京23区程度と比較的狭いことから、投資先を自国の不動産市場だけに限定しないことが、リート各社の成長力および国際競争力を高めると考えた当局は、リート市場の創設以来、投資対象に地理的な制限を設けませんでした。それにより、シンガポールのリート市場は、リート各社が中国本土や香港、日本などのアジアを中心とした物件への投資を行なう、クロスボーダーな市場として発展してきました。この結果、急速な経済発展が進むアジア各国の不動産市場の成長に伴なう収益の獲得機会を、シンガポールのリートへの投資を通じて享受できることに着目した海外投資家などからの資金が多く市場に流入しています。加えて、海外物件への投資などにより、投資対象が広範になっていることで、リスクをより分散できることもシンガポールのリートが選好される要因と考えられます。

足元では、米国の量的緩和の早期縮小に対する懸念や、自国の金利の上昇などを背景に、シンガポールのリート市場はやや軟調な動きとなっています。しかしながら、引き続きアジアの経済成長が堅調なことや、世界のリート市場の中でも相対的に分配金利回りが高いことなどからシンガポールのリート市場は今後も魅力的な投資先になるものと考えられます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)

(2013年6月11日 日興アセットマネジメント作成)

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